日本でもっとも高いビル・『あべのハルカス』がオープンしたのは、大阪第3の都市、阿倍野・天王寺地域。44店舗からなるレストラン街や近鉄百貨店、高級ホテルなどがあり、3月7日のグランドオープン後3日間で約46万人が訪れ、早くも大成功の兆しを見せている。

 しかし、同じ大阪、それもアクセス抜群の中心地に位置する『JR大阪三越伊勢丹』が約3年足らずで撤退を決めたことも記憶に新しい。生き残りを賭けた百貨店戦争に、「ハルカス」の勝算はあるのか。関西大学大学院会計研究科教授・宮本勝浩氏が語る。

「『大阪三越』の誤算は、大阪人の財布のひもの堅さを読み違えたこと。同じようなものであればブランドにそこまでこだわらないのが大阪人。『ハルカス』は価格帯を庶民的なレベルに抑えていますし、日本一高いビルという強みもあります。展望台や美術館もあるので観光客も訪れやすい。立地も周辺他県からの集客が望める点で勝算はあると言えるでしょう」

 ちなみにハルカスの名前の由来は、“晴れ晴れとさせる”を意味する古語「晴るかす」からきている。地元の店に限って「ハルカス」(登録商標)の名称を自由に商業利用できるなんて、太っ腹!

 また、高さが300mジャストである理由は、大阪国際空港の航空制限(高さ約290m)が緩和されたこと、いずれ他にも高層ビルが誕生することを考えて、高さ追求よりもキリのいい数字にしたかったとのことだ。

※女性セブン2014年3月27日号