米グーグル社のマレーシア法人はこのほど、「マレーシア航空MH370便を案じる人たち」に向け、「グーグルマップでMH370便を捜索しないよう」呼びかけた。(イメージ写真提供:(C)Anatolii Babii /123RF.COM) 

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 米グーグル社のマレーシア法人はこのほど、「マレーシア航空MH370便を案じる人たち」に向け、同社が提供している「Google Maps(グーグルマップ)」はリアルタイムの衛星写真を使用しているものではないとし、「グーグルマップでMH370便を捜索しないよう」呼びかけた。中国青年報が12日伝えた。

 報道によれば、英字紙「ザ・スター」などのマレーシアメディアには多くの読者から「消息を絶ったMH370便をグーグルマップで発見した」といった電話やメールがたびたび寄せられている。連絡を寄せる読者の多くはグーグルマップに映っている航空機らしきものをMH370便だと信じ込んでおり、「グーグルマップの画像を証拠として提供しようとする」という。

 グーグル社のマレーシア法人は同社のグーグルマップについて、「世界のさまざまな場所で航空機が写り込んでいるが、それらは数週間前もしくは数カ月前に外部から提供を受けた画像であり、リアルタイムの画像ではない」と述べ、「グーグルマップ上で航空機が写っていた場所を、MH370便が消息を絶った場所とみなすことはできない」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Anatolii Babii /123RF.COM)