「MANGAPOLO ZERO」の募集を受け付け中

写真拡大

電通が展開する漫画のプロモーションプロジェクト「MANGAPOLO(マンガポーロ)」。YouTubeチャンネル上での人気漫画の連載をはじめ、国内外にマンガを紹介するさまざまな展開を行っている。

現在その一環として、YouTube上での漫画雑誌「MANGAPOLO ZERO」が創刊準備中だ。2014年3月末まで一般から漫画作品の投稿を受け付けている。

YouTubeでの漫画の連載、それ以前に漫画投稿の募集というのは「史上初」の試みだ。いったいどんな狙いがあるのか、開発に携わった電通の中村一喜さんに話を聞いた。

画像ファイルや郵送での作品投稿も受け付け

 ――なぜYouTubeというプラットフォームなのでしょうか

MANGAPOLOは、マンガを世界共通のエンターテイメントとして世界にプロモーションしていこうというプロジェクトです。日本が誇るべき文化であるマンガを、国内外のたくさんの人に知ってもらいたいという考えからスタートしました。
そうした思いがある一方で現在、国内でのマンガ市場は縮小しています。それにはさまざまな要因がありますが、一つにはライフスタイルの変化があげられます。今まで、ユーザーがマンガを読んでいた時間が、SNSや動画などの利用に変わってきている。特に最近はデバイスや通信回線など、動画をつくる環境が整ってきたこともあり、動画は非常に大きなコンテンツになっています。
YouTubeを選択したのは、そうした中でユーザーが動画に行くなら、マンガをそこに持っていきましょうというシンプルな発想からです。世界中で広めていくという意味でも、世界共通のプラットフォームですから。

 ――YouTubeでマンガを提供する強みを教えてください

一つは表現の幅の広がりです。動画なので音楽がつけられるのですが、BGMのありなしでは感じられるものがかなり変わります。現在、YouTube内の「MANGAPOLO」チャンネルで連載中のドラゴンボールでも、BGMがユーザーさんに注目されているようで「この音楽のセンスいい」などコメントが寄せられています。
また、海外市場における出版社の課題としても海賊版対策が大きな部分を占めるようになっています。だれでも利用できるYouTubeのようなメディアでオフィシャルなコンテンツを提供することが、海賊版の公開を抑止する一つのきっかけになればという想いもあります。

 ――現在作品を募集中の「MANAPOLO ZERO」についてはどうでしょう

ネット上に作品を公開して終わり、というのとは違って、出版社さんと組んでいるので、出口を用意しているのが強みの一つですね。つまり、当選すれば編集者がついて連載し、人気が出れば雑誌連載や単行本化というマネタイズ(事業化)までの流れがあるわけです。

 ――投稿状況はいかがですか?

初速としてはかなりいい数がきています。その中ですでに「これは」と思うものもいくつかあり、手ごたえを感じますね。漫画家のほかにも、アニメーションクリエイターからの投稿もあって、創作発表の場としてとらえていただいているのかな、とうれしく受け止めています。
締め切りが3月末までなので、現在執筆中の方もいらっしゃると思いますし、以前描いたものであったり、たとえば専門学校を卒業される方は卒業制作であったりといった作品をぜひ投稿してもらえれば。スライドショー作成機能を使って作成した動画以外にも、画像ファイルや郵送での投稿も受け付けていますので、間口はかなり広いです。

「MANGAPOLO ZERO」への応募資格は、2014年春から月に20ページ程度1年間の連載が可能な人で、プロ・アマ、性別、年齢不問。作品については一度マンガ賞などに投稿されているものでも未発表作に限り投稿可となっている。

応募の中から『キャプテン翼』などで知られる漫画家の高橋陽一さんらによる選考をへて、最大5人に「MANGAPOLO ZERO」連載確約および、大賞受賞者に選ばれた1人には賞金100万円が贈られる。

投稿についての詳細は「MANGAPOLO ZERO」オフィシャルサイトから。