[其ノ一 株ランキング編]NISAの投資先は高配当で決まり!
ついに始動したNISAの出来たてホヤホヤ売買ランキング。人気の現物株、ETF、J-REITの傾向と対策を最速でお届け!

「NISA=高利回り」という投資傾向が鮮明に。本命&大穴銘柄はコレ!

NISA(少額投資非課税制度)がスタートして、はや2カ月。松井証券には年初には1日1000件近い申し込みがあり、口座開設ラッシュが続いています。現状では年間最大投資額100万円に対して60万円程度取引した投資家が約5割。また、現物株と投資信託の投資比率は2:1程度というイメージです。

そこで今回は、スタートから7営業日のNISA口座の売買高を現物株、ETF(上場投信)、J ―REIT(不動産投信)という3カテゴリーで集計してみました。

現物株のランキング上位には武田薬品工業、キヤノン、みずほFG、トヨタ自動車、JTなど、東証1部の平均利回り1・8%を超える高配当優良株が軒並みランクイン。「NISAで人気なのは高配当株かな」という印象を強く受ける結果になりました。

ETFの注目銘柄は、定番の日経225やTOPIX(東証株価指数)連動型に割り込む形で5位につけた「上場インデックスファンド新興国債券」。新興国の債券が投資対象ですが、ETFには珍しく5%超の分配金利回りとなっています。まさにNISA銘柄の大穴的存在といえるでしょう。

J―REITでも高利回りが人気。日本ビルファンドなどの大型REITは投資金額が100万円を超えているため、NISA対象とならないこともあるのですが、分配金利回りが4〜5%台の野村不動産マスターファンドやジャパン・ホテル・リートなどに人気が集中しています。

ちなみに高利回りな金融商品をさらに高利回りにする鉄則は、なるべく安く仕込むことです。金融市場は1年に1度や2度、必ず大きく下落する局面があります。NISA口座は長期投資が基本ですから、そういうパニック相場を狙って底値買いをすれば、利回りをさらに上げることが可能です。

「NISA=高利回り」の図式が明らかになった以上、高配当株はNISA以外でも有望な投資対象になりそうです。日本証券業協会の推計によると約500万口座に上るNISA。すべての口座でマックスの100万円まで投資されたと仮定すると、毎年5兆円もの新規資金が株式市場に流入する計算になります。その威力、侮るなかれ! 今後も相場への影響はジワジワ出てくる予感大です。

NISA口座の人気銘柄ランキング

現物株式トップ10

【1位 武田薬品工業】
コード:4502
配当利回り:3.85%

【2位 キヤノン】
コード:7751
配当利回り:4.36%

【3位 みずほフィナンシャルグループ】
コード:8411
配当利回り:3.03%

【4位 トヨタ自動車】
コード:7203
配当利回り:2.45%

【5位 ソフトバンク】
コード:9984
配当利回り:0.54%

【6位 三菱商事】
コード:8058
配当利回り:3.27%

【7位 JT】
コード:2914
配当利回り:2.88%

【8位 NTTドコモ】
コード:9437
配当利回り:3.73%

【9位 三菱UFJフィナンシャル・グループ】
コード:8306
配当利回り:2.32%

【10位 松井証券】
コード:8628
配当利回り:4.46%

ETFトップ10

【1位 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信】
コード:1570
配当利回り:―

【2位 日経225連動型上場投資信託】
コード:1321
配当利回り:1.30%

【3位 TOPIX連動型上場投資信託】
コード:1306
配当利回り:1.64%

【4位 NEST FUNDS東証REIT指数連動型上場投信】
コード:1343
配当利回り:2.41%

【5位 上場インデックスファンド新興国債券】
コード:1566
配当利回り:5.19%

【6位 インデックスファンド225】
コード:1330
配当利回り:1.23%

【7位 iシェアーズ 先進国株ETF(MSCIコクサイ)】
コード:1581
配当利回り:0.79%

【8位 日経平均ブル2倍上場投信】
コード:1579
配当利回り:―

【9位 ダイワ投信−日経225】
コード:1320
配当利回り:1.20%

【10位 MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信】
コード:1550
配当利回り:1.50%

J-REITトップ10

【1位 野村不動産マスターファンド投資法人】
コード:3285
配当利回り:4.76%

【2位 日本賃貸住宅投資法人】
コード:8986
配当利回り:4.90%

【3位 ケネディクス・レジデンシャル投資法人】
コード:3278
配当利回り:5.21%

【4位 野村不動産オフィスファンド投資法人】
コード:8959
配当利回り:4.65%

【5位 GLP投資法人】
コード:3281
配当利回り:4.05%

【6位 ジャパン・ホテル・リート投資法人】
コード:8985
配当利回り:3.93%

【7位 SIA不動産投資法人】
コード:3290
配当利回り:5.02%

【8位 グローバル・ワン不動産投資法人】
コード:8958
配当利回り:5.48%

【9位 アドバンス・レジデンス投資法人】
コード:3269
配当利回り:4.21%

【10位 東急リアル・エステート投資法人】
コード:8957
配当利回り:4.13%

※ランキングは、松井証券の2014年1月6〜15日における買越額の大きい順。ETFの分配利回り=(過去1年間の分配金実績の最小値×分配回数)÷基準価額、REITの分配利回り年換算予想分配金(当期予想分配金+次期予想分配金)÷投資口価格。利回りは2014年2月7日現在。データ提供:松井証券

【人気急上昇中!】
窪田朋一郎(TOMOICHIRO KUBOTA)
松井証券 シニアマーケットアナリスト

2001年、松井証券に入社。マーケティング部を経て現職。ネット証券草創期から株式を中心に相場をウオッチし続け、投資家の動向にも詳しい。



この記事は「WEBネットマネー2014年4月号」に掲載されたものです。