銭湯やホテルの温泉に欠かせないものといえば、サウナ。世界でも生粋の"お風呂好き"として知られる日本人にとっても、サウナは身近なリラクゼーション施設のひとつです。

 ところが、社団法人日本サウナ協会によると、国内に本格的なサウナ施設ができたのは1956年のこと。意外にも、日本においてその歴史は浅いといいます。では、そのルーツはどこにあるのか? 実は、サンタクロース伝説で有名な北欧の国・フィンランドが、サウナ文化誕生の地なのだそうです。

 去る3月7日の「サウナの日」、小学館から創刊された日本初のサウナ専門誌『saunner(サウナー)』の巻頭では、このフィンランドにおけるサウナ文化にまつわる特集が組まれています。フィンランドの人口は、北海道とほぼ同じ約540万人。ところが同誌によると、国内にあるサウナの数はなんと300万件にものぼるのだそうです。

 街中にはサウナのあるバーや、今では少なくなったそうですが公衆サウナも点在。首都ヘルシンキの観光地周辺には「サウナマーケット」という名のサウナ専門店もあり、サウナハットからマイシート、マイ枕まで取りそろえているのだとか。サウナのメッカといわれる所以が、うかがい知れます。

 また、フィンランドのウルホ・ケッコネン元大統領は難航した外交交渉をサウナの中で実行。フィンランド大使館の参事官ミッコ・コイヴマー氏は、フィンランド人にとって、サウナは体を暖めるだけの場所ではないといいます。

「タオル無しの全裸。交渉の相手とふたりきりでサウナに入り、心も体も完全にオープンにして、語りあう。サウナは、他人と仲良くなる手段としてとても有効なんですね」

 サウナと温泉という似た文化が生まれたフィンランドと日本。両国が友好な関係を結んでいるのも"裸の付き合い"ができるお国柄だからなのかもしれません。



『saunner (小学館SJムック)』
 著者:小学館
 出版社:小学館
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