京都市の龍谷大学大宮キャンパスで、専門家と一般の人とが知恵やアイデアを共有する「食の循環トークセッション」が2014年3月7日、開かれた。15年4月の農学部開設に向けておこなわれているシリーズセッションの第2回だ。

「コーディネーターやプロデューサーの育成が欠かせない」

テーマは「農山村から創りだされる食の循環〜 地域事業の在り方から見る、地域農業連携の未来〜」。ゲストに京都・亀岡で京野菜などを生産している篠ファーム社長の高田実さんを迎え、農学部教員に就任予定の教授らと意見を交わした。

高田さんは希少価値の高い野菜栽培と独自の商品開発、流通開拓により付加価値の高い農業ビジネスを展開させ、地域の雇用・魅力づくりに貢献している。

トークセッションでは、"食の循環"を再生する方法として、農業を軸とした地域の魅力づくりや、付加価値のあるブランド野菜の生産、農商工連携への可能性について語られた。その中では、現在日本の農業が順調ではない理由は若い人が食べていけないからであり、「若い世代が希望を持って働ける農業を」という方向性も示された。

また、ディスカッションでは「コーディネーターやプロデューサーの育成が欠かせない」という意見や、「知名度のあるブランド化をどうおこなっていけばいいのか」といった質問も出た。一般からの参加者35人はみな熱心に聴講しメモを取っていた。

就任予定の教授らからは「農学部を作るということで、カリキュラムはもちろん固まっているが、どうやって教育をしていけばいいのか、つまり産学連携での起業経験、農業体験をどのくらいどうやって提供すれば学生に響くのかいつも考えている」と熱い思いも語られた。

トークセッションの次回は6月20日に開催される。