今年で2011年3月11日の東日本大震災から3年を迎えます。これまで地震や津波による死者・行方不明者は約2万人以上にのぼり、大きすぎる爪痕を残しました。被災地は未だに復興を目指して歩み続けている状況であり、復興庁によれば26万7千人もの避難者が仮設住宅や病院などで生活をしているといいます。

 もちろんそれは教師たちも例外ではありませんでした。被災地の学校では学習の遅れを取り戻すために、また生徒の心のケアといった取り組みに必要な教師の不足が深刻化していたのです。当時のニュースでも盛んに全国各地の自治体が被災地に教師を派遣していたことを報じていたこともあり、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 その派遣された教師の視点で、被災地の抱える問題やそれによって生まれるリアルな感情が語られているのが、『ハゲタカ』などで知られる真山仁さんの小説『そして、星の輝く夜がくる』です。

 同書は、自身も阪神大震災で被災を経験した教師・小野寺徹平が、派遣された被災地の小学校を舞台に、生徒たちとの交流を通して被災地の現実や日本のエネルギー問題など、震災が浮き上がらせた日本の問題点を感じていくといったストーリー。また、そのような混乱した現実から未来へと力強く向かっていく姿を描いた連作短編集という形でつづっています。関西弁で明るく子どもたちを励ます小野寺と子どもたち心温まるふれあいも必読です。

 また真山さんは、「物語は全て完全なフィクションです。でも、1編1編に、被災地が抱えている問題とそれによって起きるであろう様々な感情をタブーを設けず踏み込みました」とメッセージを寄せています。まさに阪神大震災を経験した真山仁さんだからこそ描くことのできた限りなく真実に近い物語。

 そんな真山さんの本当の復興とは何なのか、日本が考えるべきことは何か?などあなたに語りかけるイベントが、東京・下北沢の本屋「B&B」で3月15日に開催されます。震災から3年が経った今こそ、真山さんと一緒にこれからの日本で生きるために何が必要なのか一緒に考えてみませんか?

■イベント詳細
出演: 真山仁(作家)
開催日時 :15:00〜17:00 (14:30開場)
場所:本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 ;1500円 + 1 drink order

【関連リンク】
真山仁「東日本大震災から三年。今、日本が考えること」
http://bookandbeer.com/blog/event/20140315_bt/



『そして、星の輝く夜がくる』
 著者:真山 仁
 出版社:講談社
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