外国人投資家も大好き!政府マネーがドカンと入る国策2大テーマはコレだ!
アルゴナビスの清水さんによると、外国人にとってバイオ株は「10年で株価100倍を目指す長期投資の対象、カジノ解禁は日本経済の繁栄の象徴」だという。「外国人好み+国策銘柄」なら安心感大だ!

外国人の売買動向観察法と外国人好みの銘柄とは?

外資系証券での勤務歴も長いアルゴナビス代表の清水洋介さんは、「外国人投資家の寄り付き前注文の動向は、実はそれほど正確ではないんです」と指摘する。

「外国人投資家は、株数を指定して買うのではなく、『その銘柄のその日の出来高の1割買って』といった注文を出すことも多いのが、その理由です。それよりは、日銀金融政策決定会合など経済・政治イベント前後の日経225先物・オプションの注文状況を見ているほうが、外国人の動向をつかみやすいでしょう。どちらかというと日本株を1週間ワーッと買い上げて、利益が出たら今度は一斉に売り浴びせるのが外国人投資家の主たる売買手法なんです」と清水さん。そんなジェットコースターのような動きを日々追随するのは、個人投資家にとっては簡単ではない。

しかし、清水さんによると、「海外の投資家にもとっつきやすい、外国人投資家ならではの有望テーマもある」とか。

それが、「外国人が大好きで、日本政府の国策にも乗ったバイオ関連とカジノ関連株です。これが最強の2本柱といえるでしょう」

新生・NISA投資では、配当利回りの高い大型株や10万円以下で買える高配当優待株のパッケージ買いが主流になっている。

そこで、清水さんのイチオシが「NISAを使ったバイオ関連銘柄のパッケージ買い」なのだ。

10年で株価100倍高の米アムジェンに続け!

「バイオ株の多くは、まだ利益が出ておらずROEやPERなどの株価指標でその価値を測ることができないんです。しかし、10年で10倍になる銘柄が5つのうち1つでも出れば大成功です。米国では創薬ベンチャーの老舗企業・アムジェンの株価が10年で100倍になったというケースもあります。日本でバイオ関連株というと、なにかと短期売買目的とみなされがちですが、海外でバイオ株といえば、長期投資に適した成長株とされているんです。特にiPS細胞などの再生医療系、ガン治療に役立つ免疫細胞系は世界的に見ても注目度が高いテーマであり、安倍政権の国策に合致している点も大きな安心感になっていますね」

ラスベガス、マカオ…、外国人はカジノ好き

同様に日本人以上に米国やアジア圏など、外国人投資家になじみ深いのがカジノ。

こちらも安倍首相が最高顧問に名を連ねる、国際観光産業振興議員連盟によるカジノ法案成立が視野に入る。「ラスベガスの利益で州の税金の大半を賄っているネバダ州を見ればわかるように、カジノは経済の起爆剤、景気浮揚の切り札になりうるんです。それを肌で感じている外国人投資家は、日本のカジノ解禁に熱い期待を寄せています」(清水さん)

今、最も旬な株価指数であるJPX400にも、パチスロメーカー=カジノ関連株の一角を占めるフィールズとユニバーサルエンターテインメントがちゃっかり採用銘柄になっている。

「JPX400では、カジノ関連を中心に、ジャスダック、東証マザーズなど新興市場からの採用銘柄に期待したいです。これまで積極的ではなかった機関投資家の買いが見込めるうえ、新興株は高ROEの成長株ということで、外国人投資家の注目度も高い点が有望といえるでしょう」

清水さんが選んだJPX400有望株は次回に紹介したので、参考にしてほしい。

投資した銘柄が100倍高となりうるのが株式投資の醍醐味。そのスタンスで大化け株を探すなら、外国人&国策が期待できるバイオ&カジノで決まりなのだ!

1銘柄でも化ければOK!の「バイオ関連」11銘柄

テラ(JQ・2191)
1933円(100株)
時価総額:256億円
ROE:7.40%
PER:―
PBR:18.77倍
配当利回り:―

ガン免疫療法を展開する東京大学医科学研究所研発のベンチャー。治療実績に応じて収入が増えるシステム。着実に適応数を伸ばし、黒字定着。

メディネット(東マ・2370)
3万2500円(1株)
時価総額:287億円
ROE:―
PER:―
PBR:2.76倍
配当利回り:―

ガン免疫細胞療法に使う細胞加工を得意とするほか、再生医療も開拓中。契約先病院は増加基調にあり、黒字転換に期待大。

医学生物研究所(JQ・4557)
443円(1000株)
時価総額:115億円
ROE:3.10%
PER:―
PBR:1.23倍
配当利回り:0.90%

臨床検査薬や研究用試薬、診断薬を生産。売上高は右肩上がりで増加しており、利益水準の安定が待たれる。JSRが筆頭株主。

免疫生物研究所(JQ・4570)
1050円(100株)
時価総額:69億円
ROE:7.10%
PER:―
PBR:3.05倍
配当利回り:―

研究用試薬を製造・販売し、輸出も。高齢者のアルツハイマー病の診断薬の業績貢献が期待される。来期は利益すべてで黒字回復か。

カルナバイオサイエンス(JQ・4572)
574円(100株)
時価総額:47億円
ROE:―
PER:―
PBR:5.34倍
配当利回り:―

酵素の販売と検査の受託などを展開するバイオベンチャー。赤字から黒字への転換期にあり、株価も居場所を変えそうだ。

アールテック・ウエノ(JQ・4573)
1273円(100株)
時価総額:246億円
ROE:6.90%
PER:28.7倍
PBR:2.92倍
配当利回り:1.57%

緑内障治療薬など眼科領域と便秘薬が収益の2本柱の創薬ベンチャー。開発中のドライアイ治療薬も期待大だ。オリックスも出資している。

デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(JQ・4576)
624円(100株)
時価総額:142億円
ROE:―
PER:―
PBR:18.27倍
配当利回り:―

新薬のベースになる有用物質の発見・開発に務める創薬ベンチャー。今秋で会社設立10周年と上場5周年を迎える。有利子負債ゼロ。

UMNファーマ(東マ・4585)
2800円(100株)
時価総額:236億円
ROE:―
PER:―
PBR:4.47倍
配当利回り:―

一昨年の12月に上場した創薬ベンチャー。今年中にインフルエンザワクチンの承認申請が行なわれる見通しで、海外にも販路を開拓へ。

ペプチドリーム(東マ・4587)
1万40円(100株)
時価総額:1347億円
ROE:4.60%
PER:304.8倍
PBR:23.66倍
配当利回り:―

昨年6月に上場して以来、売買代金ランキング上位の常連。欧米製薬大手と共同開発する高い技術力が人気。

メディシノバ(JQ・4875)
216円(100株)
時価総額:49億円
ROE:―
PER:―
PBR:―
配当利回り:―

日本の製薬会社が権利を持つ医薬品候補物質をもとに欧米向けに新薬を開発する米国企業。経営トップは米国で修業した日本人外科医。

リプロセル(JQ・4978)
1311円(100株)
時価総額:605億円
ROE:2.00%
PER:―
PBR:99.99倍
配当利回り:―

細胞の再生を連想させる社名の通り、iPS細胞の研究試薬などを生産する。前期に経常・最終利益が黒字化し、投資家の期待が膨らんだ。

丸ごとバスケット買いしたい!「カジノ」関連4銘柄

日本金銭機械(東1・6418)
1728円(100株)
時価総額:513億円
ROE:6.10%
PER:35.5倍
PBR:3.11倍
配当利回り:0.92%

紙幣識別機など貨幣処理機器の大手。売上高の半分は海外。米国ではカジノ向けに強く、日本でのカジノ解禁関連銘柄の代表格。

マースエンジニアリング(東1・6419)
1807円(100株)
時価総額:411億円
ROE:8.70%
PER:9.9倍
PBR:1.24倍
配当利回り:3.32%

パチンコ・パチスロ向けの各種計数機を生産。パチンコ市場縮小にも負けず、売上高は拡大中だ。無借金の超堅実経営でもある。

オーイズミ(東1・6428)
941円(100株)
時価総額:212億円
ROE:8.40%
PER:19.6倍
PBR:1.64倍
配当利回り:0.74%

パチスロ向けのメダル計数機でトップシェア。自社でパチスロ機も生産する。カジノ解禁関連株のコア銘柄のひとつである。

ダイコク電機(東1・6430)
2222円(100株)
時価総額:328億円
ROE:14.50%
PER:16.4倍
PBR:1.10倍
配当利回り:2.25%

パチンコ店向けシステム大手。新機種投入や規制変更などが商機となる。カジノ解禁後は店内の機器と現金を一括管理するシステムが必要だ。

※ データは2014年2月6日現在。チャートは日足。ROEとPBRは実績、PERと配当利回りは予想。JQ=ジャスダック、東マ=東証マザーズ。

清水洋介(しみず ようすけ)
アルゴナビス代表資産運用コンシェルジュ

外資系証券、大手ネット証券などを経て、独立。営業やディーラーなどの経験を生かした実戦に基づく相場観や投資戦略に定評アリ。



この記事は「WEBネットマネー2014年4月号」に掲載されたものです。