オーストラリアの日刊紙・オーストラリアンは7日、「中国海軍は張子の虎であり、米軍と戦えば必ず負けるだろう」と論じた。環球網が報じた。(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)

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 オーストラリアの日刊紙・オーストラリアンは7日、「中国海軍は『張子の虎』であり、米軍と戦えば必ず負けるだろう」と論じた。環球網が報じた。

 中国海軍が2月にインドネシアとオーストラリアに挟まれた海域で軍事演習を行った際、オーストラリアは中国軍の動きを警戒し、偵察機を派遣した。しかし、オーストラリアンは「中国側の動きは重大事件にはあたらず、また、中国海軍が将来的に西太平洋を主導する立場になることを示すものではない」と主張。

 その理由として「西側の先進的な海軍に比べて、中国海軍は兵士の輸送力など持久力の面で遥かに劣るからだ」と論じ、「中国は現代の海戦、航空戦の経験がないため、公海上で米軍と戦えば、中国は必ず敗れ去るだろう」と主張した。

 海上貿易に対する依存度の高い中国は今後、海上ルートに対する安全保障をさらに重視するようになるだろう。海上ルートを守るうえで最適な方法は同盟国と分担して海上の安全を守ることだが、アジアに同盟国が少ないことが中国にとって頭の痛いところであろう。

 また、広大な国土を抱える中国は、多くの国と国境を接しているうえ、大量の地上部隊を投入しなければならない。ハーバード大学のロバート・ローズ氏は「ソ連、ドイツ、フランスなど、「陸地型国家」はいずれも制海権の獲得に失敗してきた」と指摘、中国にとって最適な海洋戦略は他国の侵攻を防ぐ「防衛」であると論じた。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)