過去の統計データを重視して、システマチックに銘柄を厳選
「株ー1グランプリ」3連覇を成し遂げた手法は、実はいたってシンプル。そんな株ー1チャンピオン・西村さんの投資手法を一挙公開! この手法をマネすれば、アナタも「すぐに株価が上がる銘柄」を見つけ出せるかも。

手法はいたってシンプル。高値更新銘柄で明日の上昇銘柄を探せ!

ここからは、西村さんが「株−1グランプリ」で実際に活用した投資手法を紹介する。さぞかし複雑な投資手法だろうと思うだろうが、「半分はシステム的に銘柄を抽出していますから、誰でもこの手法を使うことができると思います」と西村さんは言う。

「根本的な考え方は、『いま株価が上がっている銘柄はさらに上がる』というものです。『株−1グランプリ』は約1カ月の短期レースですから、短期的に急上昇する銘柄をつかまえなくてはなりません。極端に言えば、明日、株価が上がりそうな銘柄を探すことになるわけです。そうなると、やはり高値更新銘柄を順張りで狙うのが効率的です」

まず、「過去200日間で高値を更新してきている銘柄」をスクリーニングで選別する。基本的に200日など長期スパンの高値を更新してきた銘柄は上値に出来高のシコリがなく、株式の需給が良好で値動きも軽い。株価上昇が続いた場合は、大きな値幅が期待できるというわけだ。

高値更新銘柄は、Yahoo!ファイナンスの「株式ランキング」の「年初来高値更新(デイリー)」で、その日の高値更新銘柄の一覧が見られる。そこからチャートをチェックし、200日などの長期で高値更新となっている銘柄を探し出せばOKだ。もちろん、証券会社のスクリーニング機能を活用してもいい。

「その中で、高値近辺で引けた銘柄は上昇のエネルギーが強いと思われるので理想的です。ただし、1日だけ突然株価が急騰して高値を更新したような牋豌畧の上昇〞である銘柄は除くこと。あくまで順張りを狙う手法ですから、株価が右肩上がりの銘柄がいいでしょう」

この選別で浮かび上がってきた銘柄を、今度は「株価が何を根拠に上がっているのか」でふるいにかけていく。株価はさまざまな要因で上がるが、西村さんは、/珪ι覆粒発や企業買収などの「材料」や、業績上方修正などの「ニュース」、■丕贈辧奮価純資産倍率)などの指標が割安という「株価水準」、B腓な「相場テーマ」によってセクター全体が上昇中という3点に絞って、長く上昇相場が続くと思われる銘柄をその時々の相場に合わせてピックアップするという。

「最初に『半分はシステム的』と言いましたが、この銘柄選別のときには投資家によって個性が出てきます。市場別の動向というのも意外と大切で、たとえば1月は日経平均株価が調整気味でしたが、東証2部で急騰銘柄が続出していました。こういうときは素直に東証2部銘柄を狙うほうがいいでしょう。『木を見た後に森を見る』ということです」

西村式・爆上げ銘柄の見つけ方

過去200日間の高値更新銘柄をスクリーニング

上がっている根拠は何かを3つの項目でチェックする
〆猯舛筌縫紂璽后△泙燭篭叛咾両緤修正など
■丕贈劼覆匹砲茲覲箘続価の水準訂正
時流のテーマでセクター全体が上昇

上記の3つから、その時々で上昇が継続しそうな銘柄を厳選

銘柄を購入後は、以下のタイミングで手じまい
ヾ靄榲にパフォーマンスが30%を達成したところ
⊂緇困泙燭浪射遒砲かわらず5営業日目の寄り付き

利益確定は機械的に統計から導き出した「5営業日」がカギ

株式投資で最も重要となるのが利食いのタイミングだ。いつ売るか迷っていたら、売り時を逃したといった体験をした投資家も少なくないはず。

「基本的には30%の利益が出た時点で機械的に利益を確定します。ただし、利益が出ていない場合でも購入してから5営業日目の寄り付きで手じまうこと。これがポイントです。というのも、この手法においてあらゆる売買タイミングの統計をとった結果、『5営業日目に手じまう』方法が最もパフォーマンスがよいことが判明したからです」

西村さんは、この手法で3連覇を成し遂げた。昨年の株式市場は好調だったが、2011年、2012年は下落基調が続いており、投資家にとって決してラクな相場ではなかったはずだ。にもかかわらず、西村さんは同じ手法で「株−1グランプリ」を3回も勝ち抜いたのである。これは、この投資手法がどんな相場でも通用するということを意味している。

下の3銘柄は、今回挙げてもらった「急騰前夜株30銘柄」の中で、特に西村さんが期待を寄せる銘柄だ。「銘柄選別に差は出ますが、誰でも簡単にできる手法です。短期投資がうまくいかないという人は、一度試してみてはどうでしょうか。ただ、ここまで公開してしまったので、今年の大会が厳しい戦いになるかもしれませんね(笑)」

【ライドオン・エクスプレス(東証マザーズ・6082)】
株価:3700 円
売買単位:100 株
時価総額:172 億900 万円
PER:33.7 倍
PBR:11.81 倍
配当利回り:―

【モーニングスター(ジャスダック・4765)】
株価:378 円
売買単位:100 株
時価総額:317 億4200 万円
PER:48.8 倍
PBR:4.09 倍
配当利回り:0.88%

【ヨンキュウ(ジャスダック・9955)】
株価:1413 円
売買単位:100 株
時価総額:163 億2900 万円
PER:16.7 倍
PBR:0.78 倍
配当利回り:0.70%

※データは2014年2月7日現在。

西村剛(TSUYOSHI NISHIMURA)
フェアトレード代表取締役

国内投信会社で中小型株アナリスト兼ファンドマネジャーとして活躍後、フェアトレードを設立。会員向けに投資助言を行なう傍ら、フェアトレード株式スクールで個人投資家を育成している。『夕刊フジ』と『ネットマネー』の共同企画である「株−1グランプリ」では、3年連続で年間チャンピオンに輝いた。



この記事は「WEBネットマネー2014年4月号」に掲載されたものです。