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マガジンハウスは6日、書籍『明日へのしょうゆ すべてをなくした蔵元の、奇跡の再生物語』を発売した。著者は写真家・文筆家の塩沢槙氏。価格は1,365円。

同書は、東日本大震災で被災した、岩手県陸前高田市にある醤油醸造会社・ヤマニ醤油の再生の日々を綴ったドキュメンタリー。同社は、各戸を回って販売する"御用聞き"商売を行い、150年近く続いてきた老舗の蔵元。しかし、東日本大震災で、蔵も家もすべて流されてしまう。何もかもを失った時、「母親の味はヤマニの味。ヤマニの味はふるさとの味なんだ」という客の声が胸に響き、その希望をよすがに新沼社長夫妻は会社の復興を目指す。しかも、彼らは信じられないような起死回生の秘策をとり、ついに再開を成し遂げたのだった。

ヤマニ醤油復活への過程には、「秘策を支える屋台骨として職人たちの味の再生への努力、長年の顧客本位の歴史など、5人のプロを主軸とする"人の思いのリレー"があった」という。信じる強さ、誠実に働くことの確かさ、理想を追い求めることが現実を作っていくと同書は訴える。ゼロからでもやり直す勇気をくれる一冊となっている。

また、表紙には故やなせたかし氏がデザインした「天使のしょうゆ」のラベルを使用している。

著者の塩沢槙氏は1975年東京生まれ。写真家・文筆家。駒澤大学文学部国文科卒業。英国留学後仕事を始める。主な著書に『百年のしごと』(東京書籍)などがある。

(御木本千春)