今月注目!経済の言葉「JPX400」
年末に1万6000円台まで駆け上がった日経平均株価が調整気味…。2月上旬に一時的に1万4000円を割ってしまったが、値ごろ感が出ると買いが入る構図は変わらない。仕込みまくるべし!

日本の代表的な株価指数といえば、日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)がありますが、日本経済新聞社が算出する日経平均株価は、その性質上、時価総額が大きい銘柄が指数に与えるインパクトが大きく、“価格操作ができてしまうのでは!?”という人もいました。

TOPIXは東証1部の全銘柄を指数化したものなので、操作はしがたいものの、一部の銘柄の値動きしか反映されないと疑問視する声も……。

そこで東京証券取引所が新たにスタートさせたのが「JPX400」です。

JPX400の正式名称は「JPX日経インデックス400」で、“日本市場を牽引する優良銘柄400社”で構成されています。

優良銘柄であれば、市場の枠組みを超えて採用されるのが特徴で、東証2部、東証マザーズ、ジャスダックからも組み入れられています。選出基準も特徴的です。過去3年の営業利益、ROE(自己資本利益率)、時価総額も考慮し、業績や財務、経営体質などもチェックされるため、業績の悪い銘柄や資本効率の上がらない企業は入らない仕組みになっています。

さて、これらの選出基準のなかで、要注目なのがROE。「当期純利益÷自己資本×100」という計算式で求めるのですが、要は手持ち資金でどのくらい利益を上げられたかを示します。ROEが高いほど、効率的に利益を上げているということになりますが、この経営効率を特に重要視しているのが、外国人投資家です。昨年の日本株上昇は外国人買いによるところが大きかったわけで、このJPX400という新指数は、外国人投資家に対する強烈なラブコールということなのでしょう。

また、上場3年未満の企業は除外といった基準もあり、JPX400に抜擢された銘柄は、まさに外国人向けの「お上のお墨付き!?」銘柄かも(笑)。

すでにJPX400を組み入れ対象とした投資信託も設定され、ETF(上場投信)も登場しています。さて、この新指数はどのくらいマーケットに定着するでしょうか? とても楽しみです♪

若林史江(わかばやし・ふみえ)
株式アドバイザー、徳山大学経済学部特任講師

この連載では経済を背景に移り変わる金融用語を、できるだけわかりやすく紹介していきます♪



この記事は「WEBネットマネー2014年4月号」に掲載されたものです。