BPO、日テレ『スッキリ!!』“ニセ被害者”に「放送倫理違反とまでは言えない」

日本テレビの情報番組『スッキリ!!』で2012年2月と6月に放送した、ネット詐欺を紹介する企画で、被害者として男女2人の人物が出演した。
しかし、この2人は実際には被害者ではなく、2人を紹介した弁護士事務所の事務員だったことが翌年7月に判明。

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放送倫理・番組向上機構[BPO]


そしてこの件について放送倫理・番組向上機構[BPO]では審議が行われていたが、3月5日の記者会見で、放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は、「放送倫理違反とまでは言えない」とする意見を発表した。

▼委員会の判断
「ニセ被害者」の紹介やインタビュー立ち会いなど取材時の状況から、客観的な裏付け証拠に代わる弁護士の保証があったと考えられること、弁護士に対する放送局の信頼には根拠があること、「真実尊重義務」を負いながらニセ被害者を紹介した弁護士に、事実と異なる放送がされた主たる責任があることが、まず考慮されなければならない。
(中略)
さらに、本件放送のねらいは視聴者に詐欺被害の実態を周知して新たな被害を防止することだった。こうした新しい問題に取り組んでいる場合に、弁護士の紹介とインタビュー立ち会いがあるのに、その人物が実際に被害にあったかどうかを客観的証拠で確認することまで要求しては、番組制作の意欲をそいでしまいかねないことも危惧される。それでは、かえって視聴者に不利益な結果をもたらしかねないだろう。これらをあわせ考えると、委員会は、本件放送について、裏付け取材の不足は否めないものの、放送倫理違反があるとまでは言えないと判断する。
(委員会決定の全文http://www.bpo.gr.jp/?p=7321&meta_key=2013)