一部の韓国ネットユーザーにより2014年3月1日におこなわれると予告されていた「2ちゃんねる」へのサイバー攻撃が不発に終わった模様だ。

1日朝から2日17時現在まで、とくに2ちゃんねるに障害が起きた形跡がない。いったいなにがあったのか。

「2010年の栄光をもう一度、3・1節2chテロ攻撃」

日本からの独立運動が始まった記念日である3月1日は韓国にとって、反日的な感情が高まる時期だ。ネット上でもサイバー攻撃というかたちでたびたび小競り合いが起きる。その最たるものが2010年に起きた「3・1節2chテロ攻撃」で、韓国のインターネットコミュニティサイトの住人らが2ちゃんねるを「日本国内の極右指向のコミュニティ」と指弾して、サーバーを次々と陥落させた。

最近ではこうした大がかりな攻撃は少なかったが、2月末になって一部の韓国メディアが4年ぶりに大規模な2ch攻撃がおこなわれる予定だと報じた。

実際、過去に2ちゃんねる攻撃に参加していたサイト「DCインサイド」内の「歴史ギャラリー(掲示板)」には2月22日、「2010年の栄光をもう一度、3・1節2chテロ攻撃」というタイトルのスレッドがたてられ、今年は、より多くのハッカーたちが参加し2chを攻撃するという内容が書き込まれていた。

2月27日付の韓国紙ヘラルド経済(電子版)によれば、この文章は10年の攻撃に参加したことで知られている人物が書いたものだという。この人物は、ハッキングを専門とするDC内の掲示板「コメディープログラムギャラリー(コゲル)」での有名人だ。8日に投稿したブログでは「(2010年の攻撃から)4年間の空白期間の間、日本の猿は、再び挑発をおこなっている。 現在、日本は急激に右傾化し、その首魁である安倍晋三は、靖国神社参拝をするなどして顰蹙を買っている。慰安婦を売春婦と言ったり、最近の米国の慰安婦少女像を撤去してくれという日本ネットユーザーの請願が10万件を超えた」と書き、続けて「今回の攻撃のための新しい攻撃ツールなどを既に製作中である。 2014年の3.1節、日本猿たちに私たちの力を見せてあげよう。 より具体的なプランが出てきたら、それを再通知する」と予告していた。

その他のギャラリーでも2ch攻撃について「検討中」「やらないのか」などと書き込まれた。こうしたことや、専門家による「今年は、日本が『竹島(独島の日本式名称)の日』記念行事を強行するなど、反日感情がこれまで以上に高まった状況だから、サイバー攻撃の可能性が高い」という分析があり、韓国だけでなく2ちゃんねるでも警戒が高まっていた。

「3.1節だからもしかしたら2chが賑わうかと思ってのぞいてみたけど..」

しかし、2日夕現在、実際に攻撃が起きた気配はない。なぜなのか。

サイバー攻撃ができない理由として、ヘラルド経済は「3・1節を控え、政府が韓日ハッカーによるサイバーテロに備え、集中監視に入るから」という説を上げている。韓国インターネット振興院関係者が「毎年3・1節では、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃や悪質な投稿の拡散などを防ぐため、大統領府、外交部と独島関連サイト、インターネットカフェやコミュニティなどの主要なサイトの監視を強化する。今年も昨年と似たようなレベルの態勢を整えている」と述べたという。13年3月1日についても、攻撃予告はされていたが実際には起きなかった。未然に防がれたらしいという説が出ている。

また、攻撃する側に10年ほどの盛り上がりがない可能性もある。サイバー攻撃を組織的にしかける「ネットテロ対応連合(ネットミーティング)」などでも2ch攻撃への呼びかけは見られず、とくにネットミーティングなどは初めから「今年はテロ計画がないのか」に対して「先攻(先制攻撃)はしない」と回答していた。

先の「歴史ギャラリー」での予告も、閲覧数は2000程度でコメントも3つしか書き込まれていない。これを報じた記事もとくに韓国のネットで話題になっている気配はない。韓国語のツイッターでは「こんなことをしては2chと同レベルになってしまい、韓国のイメージを損ねる。情けない」という声のほか、「3.1節だからもしかしたら2chが賑わうかと思ってのぞいてみたけど...最近の若者は覇気がない...」と嘆く声も上がっている。