就職難が続く中、やっとの思いで憧れの業界への内定を手にしても、実際に入社してみると想像と違っていた、なんてケースも少なくない。昨年、希望していた銀行に就職したアリサさん(24歳)は、配属された都内高級住宅街のカウンター業務で日々、困った顧客に遭遇しているという。

「都内屈指の高級住宅街に配属になり、きっと変なお客さんは来ないだろうと安心していたんです。でも現実は思っていたのとまったく違っていました。先日は私が書類に記入しているところを見たお客さんから、『あなたペンの持ち方も、字の書き順も知らないのね。親がどういう教育していたのか、育ちが悪いのが分かるわね』といわれたんです」(アリサさん)

 アリサさんが遭遇した困った顧客はこれだけではない。なかには平気で銀行員を罵る顧客もいるという。

「先日はある女性がスピリチュアル系の会社を起業したいということで、融資について相談してきました。結果的に融資をお断りする旨をお伝えしたのですが、それに対して『あんたの名前を覚えたから呪ってやる』といわれたんです。

 とはいえ、こうしたケースはクレームのごく一部で、もっと失礼なことをいう人も沢山います。就職活動の時に思っていた会社のイメージとは違う現状ばかりですが、良い先輩に恵まれていることが一番の助けです」(同前)

 学生時代のイメージとは違っても、社会の波にもまれながら、一人前の社会人になっていく、ということか。