NISAでリスクを取りたくない株ビギナーは 下落に強い高配当株で5年間儲けを積み上げよう!

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「年間100万円までの投資で得た利益が一切無税」というメリットが注目されがちだが、NISAにはいくつか難点もある。特に軽視できないのは、他の口座との損益通算が認められていないことだ。一般口座なら、損失分は他の利益と相殺して節税を図ることが可能。ところが、NISA口座で損失が出た場合は完全に泣き寝入りとなる。したがって、NISAで初めて株を買う人や投資経験が浅い人、損失を極力出したくない人は、着実に手元に利益が入ってくる投資がいい。オススメは定期的に得られる配当金にターゲットを絞った銘柄選び。NISAでは、配当で得た利益も税金ゼロなので、この額はバカにできないのだ。*後出の各銘柄の画像をクリックするとチャートがご覧になれます

業績安定の高配当株は値下がりリスクも低い!
利回り3%の株なら5年で15%値上がりと同じ

 一般的に高配当株は値動きが安定的で、大幅に値下がりするリスクは限定的だ。特に過去の実績を振り返って安定した配当を支払ってきた銘柄を選べば、低リスクでコンスタントに配当金が獲得できる。しかも、高配当株なら預貯金では絶対にありえない3%超といった利回りも可能だ。もちろん増配(配当の増額)の可能性が高い銘柄なら、利回りの向上だけでなく株価の上昇も期待できる。

 ちなみに利回りが3%の銘柄をNISAの非課税期間である5年間保有すれば、株価が同じでもトータルでは15%もの利回りになる。繰り返すが一般口座では配当の約20%が税金として持って行かれるが、NISA口座ならゼロだ。

 ただし、高配当株にも株価が下落する可能性はある。リスクを慎重に見極めるには、企業の利益水準と株価を比較したPER(株価収益率)や、保有資産と株価を比較したPBR(株価純資産倍率)といった株式指標に注目しよう。これらの倍率が低ければ、株価が割安で下落リスクが低いと判断できる。

 資金的に余裕があるなら、10万円株で業種が異なるいくつかの高配当株に分散投資すれば、より堅実な成果が得られるだろう。

過去の配当を確認し増配傾向の株を選び、
株価が大幅上昇したら利益確定もあり!

 「ならば、今すぐ!」と意気込むかもしれないが、NISAの非課税枠は1年間100万円まで有効で、買い急ぐ必要はない。配当額が同じなら、株価が安い時期に買うほうが利回り(配当額÷取得株価)はアップする。業績が悪化したわけではないのに、日本株全体の下落に連れ安して、株価が下げた局面こそが買い場なのだ。

 もちろん業績の動向も重要だ。図で紹介した伊藤忠商事(8001)は、業績が大きく改善したことで、5年間で配当を3倍以上に増額した。しかもアベノミクス相場とともに急騰し、昨年5月には底値の4倍近くまで上昇した。

 高配当株はNISAの非課税期間である5年保有が前提だが、この例のように大幅上昇を示せば、いったん利益確定も検討しよう。逆に、想定外の業績の悪化や減配などがあれば、潔く損切り(処分売り)が正解だ。

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