チップの額は施術の料金と時間、サービスの満足・不満足度により、だいたい20〜100バーツ(約60〜300円)ほどが相場。

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日本でもブームになったタイ式マッサージ。タイ旅行の目的のひとつにもなっている。バンコク発ビジネス・生活情報誌『DACO』編集部が、バンコクのマッサージ経営の現状を調査。費用は? 人集めは? リタイア後はタイでマッサージ店でも……そんな夢を見ているひとは必読です。

“給与体系”詳細とチップの扱い

 マッサージ店でマッサージ師がどういう雇用形態で働いているかを調べてみたところ、一般的に以下のような給与体系がある。

◆基本給料なし(チップのみ)

 マッサージ師はいつ店に来ても、いつ帰ってもいい。マッサージ料金の安い店はだいたいこの形態が多い。マッサージ師にとって社会保障はまったくないが自由度が高い。

◆完全歩合制

 チップは全部マッサージ師の懐に。マッサージ料金は店側とシェア。マッサージ師は30〜40%ほど店からもらう(マッサージ料金が安いところほどマッサージ師に入るパーセンテージが高い傾向にある)。

◆日給保証

 チップは全部マッサージ師の懐に。1日にひとりもお客がつかなかったとしても日給200〜300バーツ(約600〜1000円)は保証される(それ以上の歩合収入があっても定められた日給に加算されるわけではない)。募集広告に「日給保証」と明記するとけっこう応募がある。

◆月給保証

 チップは全部マッサージ師の懐に、または会社でプールする。めったにないが一般の会社の従業員と同じで、社会保障が整備されているケースもある。

 月給が保証されているので、通常の会社の労務管理同様、マッサージ師の職務態度に皆勤賞、遅刻減給、無断欠勤数回で解雇、お客さんからのリクエストがあれば給料に反映させるなどの信賞必罰を与えないと、ぬるま湯に浸って給料泥棒となってしまう。

 ところで、日本人の居住エリアに位置するスクムビット通りの某マッサージ店では、良質なサービスを恒常的に提供することによってリピーターがリピーターを呼ぶ。マッサージ師の収入は最低でも月収2万バーツ(約6万円)以上にもなるそう。しかもチップは別腹なので、多い人で4万バーツ(約12万円)にもなるというから驚きだ。

 労働時間や量を想像するとかなりキツそうだが、これだけ身入りがあるのも店舗が会社としての経営方針を明確にしているから。支店がたくさんあるが、現在働いているマッサージ師が田舎の家族や友達にここでの就労をすすめるので、1週間に30人は面接するそうだ。

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