力士たちの1年で最も稼ぎ時となるのは、節分のある2月。あの大きく力強い体が、鬼を追い出す豆まきに妙にマッチするからだろう。あちこちの神社仏閣から引っ張りだこだったのだ。
 「平成の初め、若貴フィーバー真っ盛りのころの人気力士たちは、1日に3、4カ所をハシゴして豆まきをするのは当たり前。曙なんか、移動時間を節約するためにヘリコプターを使ったこともあります」(大相撲関係者)

 昔も今も、節分は力士たちの大事な副業の日というわけだ。初場所優勝の横綱・白鵬などは、千葉県成田山新勝寺で行われた豆まきに参加、「もう恒例になっていますからね。これをやらないと正月が始まらないって感じです」と話していた。

 そんな中、先輩力士たちも脱帽のモテモテぶりだったのが、人気急上昇中の遠藤。節分前日の2日は京都府宇治市にある龍宮総宮社で、「(入門して)1年も経たずにこうなるとは想像もできなかった。うれしい」と初の豆まき。翌日は白鵬らと一緒に成田山でファンの歓声を浴びた。

 「頑張れば頑張るほど、いいことがある。これからも向上心を持ってやる材料になりました」と遠藤。その後も連日いろいろなところからの招きを受け、節分翌日の2月4日には、所属する追手風部屋がある管内の税務署で若い社会人の一人として17日から受け付けが始まった確定申告をPR。11日は東京・両国国技館で行われた日本相撲協会公式ツイッターのフォロワー3万人特別企画「関取にお姫様抱っこ」に参加し、8000人を超える応募から当選した都内在住の女性を、長時間にわたって抱っこし続けた。

 横綱、大関に本格的に挑戦する春場所も楽しみ。もはや遠藤を抜きにして大相撲は語れない。