No.1ホストが語る業界の裏側、映画「東京難民」に描かれる“リアル”。

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どこにでもいる大学生が、お金も家も携帯電話も無くしてしまい、あっという間にホームレスへと転落していく様を描いた佐々部清監督の最新作「東京難民」が、2月22日より公開される。それに合わせ、本作でも描かれるホスト業界の裏側を、歌舞伎町No.1ホストが語った。

本作の中で、中村蒼演じる主人公・修はやむを得ずホストクラブで働くことになるが、頻繁に続くシャンパンの一気飲みの辛さや、ほぼ雑魚寝状態でプライバシーも何もない寮生活を体験し、華やかなイメージとはうって変ってホストも格差社会が存在するのだと痛感する。

今回、本作にもお店のNo.1ホスト役として登場し、歌舞伎町ホストクラブでトップクラスのエアーグループの中の店舗「Club AVA」で、実際にNo.1ホストとして活躍している鳳条彪さんにホスト業界の裏側を聞いた。

彼は、18歳のときにホスト業界に飛び込み、わずか数か月でトップの座に就いたという強者ホスト。現在も27歳ながら「Club AVA」の取締役を任されるほどの実力で、現役ホストを続けながら大勢のホストを束ねている。そんな鳳条さんは本作を観て、「とてもリアルに描かれている」と語る。

劇中では、青柳翔演じるホストの順矢が、山本美月演じる常連客の瑠衣の支払いをツケにしていたが、払えなくなった瑠衣が逃げたためにそのツケを肩代わりさせられ、最終的には中国へ売られてしまう――というシーンがある。鳳条さんは「(業界用語で)“売掛金飛ばれる”っていうんですけど、よくありますよ」という。

さらに鳳条さん自身も「実際に自分も22歳のときに信用していたお客さんに裏切られて、1,600万のツケを自腹で負担しました」と壮絶な経験を激白。「そのときはさすがに心折れそうになりましたけど……。でも、自分は貯金してたんで、ゼロからのスタートだと思って切り替えました」とのこと。これまでの最高月収は新車のフェラーリ1台分というありえない額をさらっと告白した鳳条さんだからこそ負担できた額ではあるが、一般会社員のお給料を考えるとぞっとする額だ。

そして本作の中で初めは地味な看護師だったのに、ホストの修にハマったことにより、どんどん派手になっていき、最終的には自身の借金返済のためにソープに売られてしまう――という恐ろしい末路を辿った大塚千弘演じる茜についても、「こういうお客さんもいると思いますよ。それで彼女たちが幸せになるかどうかは本人次第ですけど…」と、ここでも衝撃のコメント。

現役No.1ホストもそのリアルさに感心したという「東京難民」。本作でホストの裏側を覗いてみてはいかが?

映画「東京難民」は2月22日(土)有楽町スバル座ほか全国ロードショー。

☆「東京難民」ストーリー

時枝修は、どこにでもいる大学生だった。授業をサボり、合コンで盛り上がり、気楽な毎日を送っていた。だが――何の通知もなしに突然、授業料の未払いを理由に、大学を除籍される。生活費全般の面倒を見てくれていた父親が、借金を抱えて失踪したのだ。当然家賃の支払いも無く、アパートから強制的に追い出された修は、ネットカフェに泊まりながら日払いのバイトで食いつなぐ。ある日、騙されて入ったホストクラブで高額の料金を突きつけられ、その店で働くしかなくなるが、ホストの裏側を見てしまった修は無傷で抜け出すことが出来ず、ついにはホームレスにまで転落してしまう――。