楽して高額収入? 治験の実態、映画「東京難民」に描かれる高額バイト。

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どこにでもいる大学生が、お金も家も携帯電話も無くしてしまい、あっという間にホームレスへと転落していく様を描いた佐々部清監督の最新作「東京難民」が、2月22日より公開される。それに合わせ、本作でも描かれる、寝ているだけでウン百万円もらえる高額バイトの裏側をベテラン体験者が語った。

本作の中で、中村蒼演じる主人公・修はさまざまなバイトを体験するが、その中でもまとまったお金を欲しいがために手を出したのが、怪しさ満点の“治験”バイトだ。“治験”とは、新しい薬や健康食品が国の承認を得るために行う臨床試験のこと。映画の中では、薬の投与はされるものの、病院内で数日過ごしただけで数十万円のお金をもらえる楽に稼げる仕事として修が体験している。

この“治験”バイト、聞いたことはあるけれど、実際にはどんなことをして、いくら稼げるのか? 怖いことはないの? と気になる人も多いはず。そこで、50回以上も治験バイトを経験しているSさんに真相を語ってもらった。

「友だちの勧めで始めたのがきっかけですが、割りが良いので10年くらい続けています。」というSさんに治験の仕事内容を聞いたところ、本作で修が体験しているとおり、「決まった時間に起きて、薬を投与するだけです。外出はできませんが、施設内であれば基本的には自由に過ごしているだけで最終日にお金がもらえます」とのこと。

「辛いことと言えば、“タバコが吸えない”“水とお茶しか飲めない”“食事量が少ない”くらいですかね。でも、高額なお金がもらえるんで、それくらいはみんな我慢しますよ(笑)」と、辛かったことは特にないという。

さらに、本作の主人公のように、家がないために続けている人もいたそうで、「基本的には3か月あけなきゃいけないんですが、家がない人は裏ワザを使って治験の期間が終わった翌週に次の治験バイトを入れている人もいますよ」と教えてくれた。

ちなみにSさんがこれまで稼いだ最高額は「3週間を2回やって、50万円くらいでしたかね。薬のリスクが高くなればなるほど、高額になります」というが、「聞いた話では、100万円以上もらえる治験もあるらしいですよ。ただ、それは骨を折って経過をみる治験ですが……」と聞いているだけで痛々しい内容だ。

実際、怖い思いはしてないのか聞いたところ「精神安定剤を飲む治験バイトの時は、気分があがっちゃってフラフラになりました。実際に倒れる人もいました」と恐ろしい体験を明かした。

楽で割りがいいけど、やっぱり体験するのは勇気がいる治験バイト。本作で、そんな“治験”の実態を覗いてみては?

映画「東京難民」は2月22日(土)有楽町スバル座ほか全国ロードショー。

☆「東京難民」ストーリー

時枝修は、どこにでもいる大学生だった。授業をサボり、合コンで盛り上がり、気楽な毎日を送っていた。だが――何の通知もなしに突然、授業料の未払いを理由に、大学を除籍される。生活費全般の面倒を見てくれていた父親が、借金を抱えて失踪したのだ。当然家賃の支払いも無く、アパートから強制的に追い出された修は、ネットカフェに泊まりながら日払いのバイトで食いつなぐ。ある日、騙されて入ったホストクラブで高額の料金を突きつけられ、その店で働くしかなくなるが、ホストの裏側を見てしまった修は無傷で抜け出すことが出来ず、ついにはホームレスにまで転落してしまう――。