直近1年IPO株人気ランキング!BEST10の期待株価
2013年の1年間に新規上場した54銘柄の中で、個人投資家の売買代金が大きかった10銘柄がコレ! 5倍高期待で仕込む?

1位 ペプチドリーム
新興4位
東マ・4587/100株/6月決算

【どんな会社】
東京大学発のバイオベンチャー。多様な機能を持つタンパク質「特殊ペプチド」から医薬品の候補となる物質を創製する特殊技術で、国内外の製薬会社からも引く手あまた。

【IPO DATA】
上場日:2013年6月11日
公開価格:2500円
初値:7900円
上場来高値:1万7740円

【期待株価】
2万円

【DATA】
現在株価:1万3360円
配当利回り:―
PER:405.7倍
PBR:31.49倍

【今期予想】
黒字

IPOの前にすでに業績の黒字化を達成
独自開発の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」を海外製薬会社にライセンス供与し、技術供与料を得るビジネスモデル。米国のブリストル・マイヤーズ、アムジェン、フランスのイプセン、日本の医学生物学研究所などが主な供与先。万年赤字が多いバイオ株にあって、上場前の2013年6月期決算ですでに黒字化を達成している。今期は売上高14億円、純利益4.4億円を見込む。業績サプライズがあれば、楽勝で昨年11月高値1万7740円超えも。

2位 エナリス
新興5位
東マ・6079/100株/12月決算

【どんな会社】
独自の電力需給管理技術を駆使して顧客に電力の買い方、使い方の選択肢を提示。太陽光など気象状況で変化する再生可能エネルギーの発電予測サービスも行なう。

【IPO DATA】
上場日:2013年10月8日
公開価格:280円
初値:717円
上場来高値:2578円

【期待株価】
2500円

【DATA】
現在株価:1765円
配当利回り:―
PER:129倍
PBR:72.21倍

【今期予想】
黒字

株価再浮上には国策発動が不可欠
民間会社が電力を販売するための業務代行などを支援するエネルギーマネジメント事業では、省エネ管理システムの導入需要が激増。電源開発・売電を行なうパワーマーケティング事業では、太陽光発電所の建設販売が伸び、電力の代理購入事業も軌道に乗ってきた。昨年10月のIPO後は初値717円から2578円まで上昇。現在は1500円近辺で横ばいに推移している。株価再浮上には政府による省エネ関連の政策発動など、起爆剤が必要か!?

3位 オークファン
新興10位
東マ・3674/100株/9月決算

【どんな会社】
ネットオークションの検索サイト「オークファンドットコム」を運営。「Amazon」「ヤフオク」「楽オク」「モバオク」などの落札価格相場や最安値情報の提供で急成長が続いている。

【IPO DATA】
上場日:2013年4月25日
公開価格:2600円
初値:1万480円(株式分割前)
上場来高値:6470円

【期待株価】
5000円

【DATA】
現在株価:2696円
配当利回り:―
PER:107.9倍
PBR:17.91倍

【今期予想】
黒字

第2の「価格.com」的な立ち位置が魅力
ネットオークションの最安値情報検索などを提供する「価格.com」的なビジネスモデルを展開している。有料のプレミアム会員が増えて、今2014年9月期は売上高7.5億円、純利益2.1億円と急成長が続く。東証1部への早期昇格を狙っている経営姿勢にも好感が持てる。昨年4月の新規上場後は、6月の高値6470円を経て2000〜4000円のレンジ相場を形成している。「ヤフオク」の出店無料化も収益に貢献しそうで、レンジ上限の4000円突破も間近か!?

4位 オルトプラス
新興15位
東マ・3672/100株/9月決算

【どんな会社】
カードバトルRPG「バハムートブレイブ」「精霊ファンタジア」などオタク性の高いSNSゲームをグリー向けに展開している。現在はスマホ向けゲームアプリの開発に注力している。

【IPO DATA】
上場日:2013年3月14日
公開価格:1500円
初値:4015円(株式分割前)
上場来高値:8285円

【期待株価】
4000円

【DATA】
現在株価:2380円
配当利回り:0.57%
PER:32.2倍
PBR:9.46倍

【今期予想】
黒字

株高のカギはスマホゲームの大ヒット
「聖闘士星矢アルティメットウォーズ」が会員数30万人を突破するなど、有名マンガキャラクター系ゲームを連発し、2013年9月期の売上高は約26億円まで急成長した。ただし、グリー向けは人気の頭打ちが響いてジリ貧の状態。グリー依存度の高い同社に対する成長期待は剥落している。今後はアップル、グーグル向けに大ヒットアプリを出せるかどうかが大きな課題だろう。株価は昨年3月のIPO初値2007円(株式分割調整後)近辺で低迷中。株価上昇もヒット作待ち。

※RPG=ロールプレイングゲーム。

5位 N・フィールド
新興33位
東マ・6077/100株/12月決算

【どんな会社】
高齢者、なかでも精神疾患に特化して全国で訪問介護を展開。異色の介護会社として昨年8月に新規上場。利用者の住宅支援や看護医療サービスも手がけている。

【IPO DATA】
上場日:2013年8月29日
公開価格:1500円
初値:3100円
上場来高値:1万5220円

【期待株価】
1万5000円

【DATA】
現在株価:9730円
配当利回り:―
PER:82.4倍
PBR:99.99倍

【今期予想】
黒字

事業がニッチすぎる点に難あり
東京、大阪、福岡、札幌など都市部を中心に訪問介護網を拡大。住宅入居支援サービスも手がけるものの、2013年12月期第3四半期の経常利益は7200万円。通期予想に対する進捗率が41%と低水準だったことが嫌気され、株価は昨年11月の高値1万5220円から半値水準まで下落。事業分野がニッチなだけに、業績躍進→株価反発が期待しづらい面も。

6位 メドレックス
新興43位
東マ・4586/100株/12月決算

【どんな会社】
皮膚から薬効を取り込む経皮吸収型製剤に強みを持つ創薬ベンチャー。床ずれや皮膚潰瘍治療薬ですでに販売実績がある消炎鎮痛貼付剤の承認に期待。

【IPO DATA】
上場日:2013年2月13日
公開価格:1000円
初値:2200円
上場来高値:7500円

【期待株価】
4000円

【DATA】
現在株価:1853円
配当利回り:―
PER:―
PBR:20.02倍

【今期予想】
黒字

株価3000円突破に期待できる
消炎鎮痛貼付剤「エトリート」は米国で第3相臨床試験が開始され、前2013年12月期予想の最終利益をマイナス6.7億円まで低減した上方修正を発表した。今2014年12月期は最終利益5億円の黒字転換予想だ。昨年2月のIPO後につけた5月の高値7500円への到達は困難だが、コア技術である経皮吸収薬の販売が増えれば、株価も長期低迷を脱して3000円台突破もあるだろう。

7位 バリューHR
新興50位
JQ・6078/100株/12月決算

【どんな会社】
健康診断・健康管理業務など健保組合・福利厚生部のアウトソーシング事業を手がける。個人向けに健康診断予約などを代行する「バリューカフェテリア」も運営。

【IPO DATA】
上場日:2013年10月4日
公開価格:2000円
初値:4035円
上場来高値:6090円

【期待株価】
4000円

【DATA】
現在株価:2749円
配当利回り:0.9%
PER:21.1倍
PBR:5.17倍

【今期予想】
黒字

健康診断需要で増収増益続くが…
健康診断の代行サービスは利用団体が着実に増加中。健保設立・運営支援業務も堅調に推移しており、増収増益が続く。健保組合への人材派遣業にも進出中だ。ただし、今期予想の売上高は19.5億円、純利益は1.7億円で、業容拡大には新事業開拓が必要不可欠。株価もそれを見越して、昨年10月のIPO時に急騰した後、即座に急落して3000円台近辺で早くも低迷している。

8位 システム情報
新興59位
JQ・3677/100株/9月決算

【どんな会社】
独立系のソフトウエア会社で、会社設立は1980年と古い。NTTデータなど大手IT会社からの業務受託や自社直接取引でITシステムの企画・設計・保守を手がける。

【IPO DATA】
上場日:2013年10月22日
公開価格:740円
初値:3500円
上場来高値:6580円

【期待株価】
3000円

【DATA】
現在株価:2483円
配当利回り:0.84%
PER:37.6倍
PBR:10.14倍

【今期予想】
黒字

配当性向30%も成長性に乏しい
主に損保生保、銀行、共済、情報産業向けITソリューションを大手IT企業から受託するとともに、リコーや第一生命保険とは直接契約。リーマン・ショック後も同業他社に比べて強い販売力で早期に回復し、その後も業績は安定推移。昨年10月のIPO後には配当性向30%の株主還元策を表明した。ただ、IPO人気剥落で株価は早くも初値3000円割れ。今後も厳しそうだ。

9位 オイシックス
新興76位
東マ・3182/100株/3月決算

【どんな会社】
有機野菜など安全でおいしい食材をネット経由で宅配。ふぞろい野菜の販売や「生キャラメルいも」などブランド野菜を続々投入するなど、消費者の注目度は高い。

【IPO DATA】
上場日:2013年3月13日
公開価格:1200円
初値:3700円
上場来高値:7280円

【期待株価】
7000円

【DATA】
現在株価:4156円
配当利回り:―
PER:47.3倍
PBR:7.58倍

【今期予想】
黒字

ブランド野菜大人気で株価躍進中
定期宅配「おいしっくすくらぶ」の会員が着実増。「みつトマト」「ピーチかぶ」といった生産者の顔がわかる高価格ブランド野菜がテレビでも紹介されて大人気だ。今期は物流センターの本格稼働で、配送費を削減させた。香港の子会社も黒字化するなど、新鮮・安全野菜への根強い需要で業績は躍進中。株価もレンジ上限の4000円超えを果たし、本格的な上昇モードに突入する。

番外 東証61位 サントリー食品インターナショナル
東1・2587/100株/12月決算

【どんな会社】
缶コーヒー「BOSS」や緑茶「伊右衛門」、「c.c.レモン」、ペプシコーラなどの飲料を販売。欧州では2009年に買収したオランジーナ・シュウェップスが堅調に推移。

【IPO DATA】
上場日:2013年7月3日
公開価格:3100円
初値:3120円
上場来高値:3785円

【期待株価】
4000円

【DATA】
現在株価:3310円
配当利回り:1.75%
PER:32.9倍
PBR:5.04倍

【今期予想】
黒字

M&Aを好感し株価4000円へ
非上場の親会社、サントリー初の上場子会社として鳴り物入りでIPO。今期は欧州でエナジードリンクの「ルコゼード」、果汁・濃縮飲料の「ライビーナ」ブランドを買収。欧州偏重の海外売上高が躍進し、国内も堅調。前期に続き今12月期も売上高1兆2500億円、純利益355億円の大幅な増収増益予想。初値3120円をつけた後3785円まで上昇。今年中に4000円台に到達したい。

※期待株価は日経平均1万8000円到達時に期待できる株価水準。
※株価データは、2014年1月7日現在。配当利回りとPER(株価収益率)は予想、PBR(株価純資産倍率)は実績の数値。

ネット証券大手5社個人投資家ランキングのデータ抽出方法
個人投資家人気ランキングは、SBI証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券、松井証券、楽天証券(五十音順、敬称略)の協力を得て、2013年5 〜11月(7カ月分)の期間中の全売買代金データを集計。現物取引と信用取引(制度信用のみ)の売買データをもとにそれぞれを得点化し、その合計得点から総合ランキングを編集部で決定した。
※ 銘柄データに関する注記:現在株価、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、配当利回り、貸借倍率は、2014年1月8 日現在で、「適正株価」と「日経平均1万8000円なら?」の株価も同日の終値をもとに算出。「前期実績(or 予想)」「今期予想」は経常利益で、2013年12月12日までに開示された決算情報によるもの。チャートは12月12日現在。東マ=東証マザーズ、JQ=ジャスダック。

【銘柄分析を担当!】
小川佳紀
フィスコ 株式アナリスト

外国人投資家の動向や国策などのビッグテーマから、最先端技術や中小型株動向などのニッチなテーマまで幅広くリサーチ。緻密なデータ分析には定評がある。



この記事は「WEBネットマネー2014年3月号」に掲載されたものです。