『ワンダー・フル!!』 ©2014 CALF

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アニメーション作家・水江未来の監督作品『ワンダー・フル!!』が、2月22日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。

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2011年の作品『MODERN No.2』が『ベネチア国際映画祭』オリゾンティ・コンペティション部門で正式上映されたほか、2012年の『アヌシー国際アニメーション映画祭』では最優秀映像音楽賞を日本人で初めて受賞した水江。その作品が世界32か国200以上の映画祭で上映されるなど、国内外で注目を集めているアニメーション作家だ。

『ワンダー・フル!!』は、パスカルズが音楽を担当した最新作『WONDER』を含む自選14作品を、水江自らが一本の作品として調整して作り上げた約80分の長編作品。様々な生き物が空を舞う姿や細胞が踊る様子などを豊かな色彩で描き出すことから「キュートな細胞アニメ」とも称される、水江の作品世界を一挙に堪能できる作品となっている。

■水江未来のコメント
息を吸って、息を吐く、呼吸をすることは僕らのパーソナルなリズムであり、身体に内在する原初的な音楽だと思います。一日が始まり、一日が終わる。それは、呼吸であり音楽。命が生まれ、やがて死ぬ。それも、呼吸であり音楽。僕らも、動物も、植物も、昆虫も、魚も、みんな音楽。一つ一つの音楽は、決して全てが美しい音色な訳ではなく、不恰好な音色や、やかましい音色、耳を澄まさねば聞こえてこない小さな音色もあります。しかし、それらの無数の音色が、重なり合い、すれ違い、響き合い、ぶつかり合い、それが世界という一つの音楽になっているのだと思います。命は不思議で、奇跡的で、驚きで、生きることはワンダーの連続です。僕は、それをアニメーションで表現し始めました。

今回、僕の作品をまとめて見ていただく機会を初めて得て、2003年からほぼ10年間にわたる作品を、できるだけ自然に見ていただけるよう、画のサイズや音量を調整し、ひとつの長編作品を作るつもりで、または組曲を構成するように順番を考えました。(想像もつかない昔から、たくさんの生と死が繰り返されているのだから、僕が感じる事が出来たのは、ほんの一握りかもしれません。)僕らの身体は、地球のある銀河系に存在している恒星の数よりも遥かに多い、60兆個の細胞で出来ています。その細胞一つ一つに命があり、生と死がひたすら繰り返されている。世界はいつだって、ワンダーに満ちている。不思議と、奇跡と、驚き、めいっぱいの幸せを感じていただけたら本望です。