[其ノ二 FX 為替チャート編]2014年、FX通貨別上昇期待度!
豪ドル、NZドルに割高感。英ポンドはまだ上昇余地アリ!

昨年は、アベノミクス相場で円は外貨に対して全面的に売られ、1年を通じて円安のイメージが強かった年だと思います。特に年末にかけては、米国の量的緩和縮小観測も手伝って、欧米通貨の強さが目立ちましたね。

2014年についても、いよいよ各国の金利が上昇に向かうことが予想されることから、2013年の流れを引き継ぎ円安傾向になりそうです。

そこで気になるのが「どの通貨が期待できるか」。

昨年は、スイスフランや英ポンドが強かった印象があると思います。下の図から、確かにスイスフランについてはリーマン・ショック前の高値を超えており、超割高に見えます。豪ドル、NZドルもかなりの水準まで上昇しました。

しかし、急速に円安が進んだ感のある英ポンドに関しては、実はリーマン・ショック前と後の高値と安値の幅に対して40・3%の戻し率でまだまだ期待が持てそうなのです。

また、超割安なのが南アフリカランドですが、この通貨は世界的なリスクオンの流れが強まれば一気に上昇が期待でき、水準が一変する可能性を秘めています。

いずれにしても、どの国の通貨もリーマン・ショック前の政策金利を見てみると、今の金利よりも数倍高く、ここから金利が上がることを前提とするなら、今年も外貨買いに期待が持てそうです。

●リーマン・ショック後の戻り度から見た人気通貨ペアの割安・割高

【米ドル/円】
・リーマン・ショック前の高値
レート:124.13円
時期:2007年6月
政策金利:5.25%

・リーマン・ショック後の安値
レート:75.56円
時期:2011年10月

・現在値
レート:104.21円
政策金利:0〜0.25%

・戻り率
59.0%

【ユーロ/円】
・リーマン・ショック前の高値
レート:169.91円
時期:2008年7月
政策金利:4.25%

・リーマン・ショック後の安値
レート:94.1円
時期:2012年7月

・現在値
レート:142.02円
政策金利:0.25%

・戻り率
63.2%

【豪ドル/円】
・リーマン・ショック前の高値
レート:107.81円
時期:2007年11月
政策金利:6.75%

・リーマン・ショック後の安値
レート:54.99円
時期:2008年10月

・現在値
レート:93.44円
政策金利:2.50%

・戻り率
72.8%
割高

【NZドル/円】
・リーマン・ショック前の高値
レート:97.76円
時期:2007年7月
政策金利:8.25%

・リーマン・ショック後の安値
レート:44.21円
時期:2009年2月

・現在値
レート:86.38円
政策金利:2.50%

・戻り率
78.7%
割高

【カナダドル/円】
・リーマン・ショック前の高値
レート:125.54円
時期:2007年11月
政策金利:4.50%

・リーマン・ショック後の安値
レート:68.36円
時期:2009年1月

・現在値
レート:97.79円
政策金利:1.00%

・戻り率
51.5%

【英ポンド/円】
・リーマン・ショック前の高値
レート:251.07円
時期:2007年7月
政策金利:5.75%

・リーマン・ショック後の安値
レート:116.81円
時期:2011年9月

・現在値
レート:170.91円
政策金利:0.50%

・戻り率
40.3%
割安

【スイスフラン/円】
・リーマン・ショック前の高値
レート:105.07円
時期:2008年7月
政策金利:2.75%

・リーマン・ショック後の安値
レート:75.03円
時期:2008年12月

・現在値
レート:115.25円
政策金利:0.00%

・戻り率
133.9%
超割高

【南アフリカ/円】
・リーマン・ショック前の高値
レート:19.74円
時期:2006年4月
政策金利:7.00%

・リーマン・ショック後の安値
レート:7.65円
時期:2008年10月

・現在値
レート:9.77円
政策金利:5.00%

・戻り率
17.5%
超割安

※現在値は2014年1月6日現在。
【戻り率】=リーマン・ショック前の高値とその後の安値の幅に対して、2014年1月6日時点でどのくらい戻ったかを比率で示したもの。

【今月のテクニカル軍師】
福島理(TADASHI FUKUSHIMA)
マネックス証券

テクニカル分析はもちろん、投資家の売買動向まで熟知。国際テクニカルアナリスト連盟・国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)。



この記事は「WEBネットマネー2014年3月号」に掲載されたものです。