近年、増加傾向にある「おひとりさま女性」。配偶者・子どもがいない30〜40代の女性を指す言葉で、現在日本には500万人以上いると言われています。男女ともに晩婚化が進行するなか、おひとりさま女性の人口は、ますます増えると予測されています。

おひとりさま女性の消費価値観や生活動向について分析しているのが、野村総合研究所(NRI)の書籍『なぜ、日本人はモノを買わないのか』です。

本書によれば、おひとりさま女性の8割以上が何らかの仕事についており、その半数以上が正社員雇用。養育費などに自分の稼ぎを割かれることもないため、購買力が高い層であると分析しています。

多趣味で、自分のライフスタイルにこだわりを持つ人が多いのも特徴の一つ。同世代と比べて、安くて経済的なものを選ぶ人は少なく、商品デザインにこだわりを持ち、「自分らしくおしゃれに生きたい」という意識があるとのこと。好きなブランドや商品に関する情報も多方面から収集し、共通の趣味を持つ知人たちとの情報交換も積極的に行っています。

その他にも、「ネット上での"つながり"を楽しむ」のも、おひとりさま女性の大きな特徴です。同年代のおひとりさま女性と比べ、スマホを使ったSNSの利用率が高く、30代のおひとりさま女性の5人に1人が、Facebook、LINE、mixiを月に2〜3回以上使うと回答しています。

「ただし、LINEに関しては、おひとりさま女性とおひとりさま女性以外で利用率にほとんど差異はみられない。おひとりさま女性は、おひとりさま女性以外と同様に、LINEで仲のよい友達と連絡を取ることに加えて、mixiやFacebookで友人とゆるやかにつながるという姿がみえてくる。さらに興味深いことに、30代おひとりさま女性のうち、19%もの人が、インターネットなどを通じて知り合った友人と、週に1回以上会話したり、連絡を取り合っている」(NRI)

「たくましい」と思われがちなおひとり様女性ですが、本当は誰よりも「つながりを大切にしている」側面が、調査結果から浮き彫りとなったようです。



『なぜ、日本人はモノを買わないのか?: 1万人の時系列データでわかる日本の消費者』
 著者:松下 東子,濱谷 健史,日戸 浩之,野村総合研究所,野村総研=
 出版社:東洋経済新報社
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