[其ノ一 株テクニカル編]原理は新興市場と同じ。東証2部のお宝株狙い 
個人投資家の保有割合が高く、リスクは新興株に比べて低めの東証2部銘柄。長期保有向けの優良株が多く眠っている。

新興市場より値動きは穏やか、ジワジワと上昇が続きやすい!

2013年12月のマーケットで話題となったのは、ミクシィの急騰劇でした。同社の株価は短期間で約3倍まで爆騰した後、12月中旬から値を崩し、ほぼ半値に……。

このように、東証マザーズやジャスダックなど新興市場の銘柄は値動きの荒さが魅力ですが、犧廚〞の後の急落が大きなリスクになります。

一方で、同じ中小型株でも新興市場と比べて値動きは穏やかでジワジワと上昇が続きやすい銘柄の多いのが、東証2部です。みなさんは東証2部銘柄にどんなイメージをお持ちでしょうか。東証1部の大型株と比べると話題性に乏しく地味な存在ですが、爐Δ泙〞はあります。

東証2部指数の動きを見てみると、2012年11月のアベノミクス相場の開始をきっかけに上昇がスタートし、2013年の春まで大きな押し目らしい押し目もなく上がり続けました。5月中旬から新興市場の大幅下落を受けて調整しましたが、6月以降は緩やかな上昇基調が続いています。東証2部指数は日経平均株価と比べて先物取引の影響を受けることが少なく、取引参加者の大半を個人投資家が占めている点も新興市場と似ています。

でも、マネーゲーム的に売買されるようなネット関連株などは少ないので、比較的安心して「バイ&ホールド(買ったまま保有する)」できます。

つまり、東証2部銘柄は、ある意味、買ってじっくり保有する長期投資に適しており、NISA向きともいえるでしょう。

2013年12月末現在、東証1部全体のPBR(株価純資産倍率)は約1・4倍なのに対して、東証2部全体のPBRは約0・9倍となっています。好業績ながらも株価が割安に放置されている銘柄がゴロゴロしている証拠です。

時価総額上位では、医療機器関連のアサヒインテック、紙おむつ向け製造機で国内トップの瑞光、自動車向けの計器などを手がける日本精機などが並んでいます。これらの企業は順調に業績が伸長しているほか、株価も右肩上がりの上昇が続いています。

そのほかにも、下に挙げたような低PBR銘柄や、低位ながらある程度の爆発力がある銘柄も多く、年始相場では過小評価の見直しが期待できるでしょう。

東証2部の「地味イイ」株を探せ!

好業績・低PBRの中長期投資向け5銘柄

アーレスティ(5852)
現在株価(売買単位):857円(100株)
最低投資金額:8万5700円
予想PBR:0.41倍

ダイハツディーゼル(6023)
現在株価(売買単位):724円(1000株)
最低投資金額:72万4000円
予想PBR:0.85倍

ソディック(6143)
現在株価(売買単位):494円(100株)
最低投資金額:4万9400円
予想PBR:0.67倍

富士通フロンテック(6945)
現在株価(売買単位):1315円(100株)
最低投資金額:13万1500円
予想PBR:0.92倍

ハイレックスコーポレーション(7279)
現在株価(売買単位):2549円(100株)
最低投資金額:25万4900円
予想PBR:0.90倍

株価低位・爆発期待の5銘柄

ロンシール工業(4224)
現在株価(売買単位):170円(1000株)
最低投資金額:17万円
予想PBR:0.84倍

日本エンタープライズ(4829)
現在株価(売買単位):296円(100株)
最低投資金額:2万9600円
予想PBR:2.92倍

不二サッシ(5940)
現在株価(売買単位):231円(100株)
最低投資金額:2万3100円
予想PBR:4.70倍

田淵電機(6624)
現在株価(売買単位):567円(1000株)
最低投資金額:56万7000円
予想PBR:5.15倍

マミヤ・オーピー(7991)
現在株価(売買単位):276円(1000株)
最低投資金額:27万6000円
予想PBR:1.92倍

※株価は2014年1月8日現在。

【人気急上昇中!】
小川佳紀(YOSHINORI OGAWA)
フィスコ 株式アナリスト

岡三証券を経て現職。相場概況から注目株まで、日本株全般から本誌に合ったネタを拾ってくれる貴重な存在。



この記事は「WEBネットマネー2014年3月号」に掲載されたものです。