先のクリスマス休暇中でスキー転倒により岩に頭を強打し、フランスで脳挫傷の治療を受けていたミハエル・シューマッハ氏。鎮静剤を減らすことで1か月間以上にわたった昏睡状態から徐々に目を覚ますところだと2週間前に伝えられたが、肺炎を発症したもようだ。

昨年12月29日にスキーで転倒して重篤な脳挫傷に見舞われ、仏グルノーブル大学病院で開頭手術も、ずっと昏睡状態が続いていることが伝えられている元F1王者のミハエル・シューマッハ氏(45)。しかし先月下旬、マネージャーのサビーヌ・ケムさんが「鎮静剤の減量により、ゆっくりと昏睡状態から覚めるところです」と発表。回復への期待感が一気に高まった。

だが英紙『デイリー・ミラー』電子版は今、またシューマッハ氏の容体が危険な状態に陥っていることを伝えている。治療の一環として人工的な昏睡状態になってからすでに6週間が経過している中、医師団はこのほどシューマッハ氏の容体についての最新情報として、肺炎を併発したため強力な抗生物質で治療中であることを発表したのだ。

体力や免疫抵抗力が落ちている高齢者や、脳卒中の後遺症などでセキをして異物を払い出す誤嚥防御機能がうまく働かない人が寝たきりになると、細菌を含む唾液が気管に流れ込むことにより「嚥下性肺炎(えんげせいはいえん)」を発症することがよくある。元の大病ではなく、併発した肺炎や多臓器不全により命を落とす人が大変多いことでも分かる通り、今のシューマッハ氏にとっては最も避けなければならない恐ろしい病名をつきつけられたことになるであろう。唾液や粘性の強いタンを吸引するため、気管切開がなされた首に気管カニューレが挿入されたとみる専門家も多いようだ。

まだ自力での呼吸は難しく、食事もチューブによる「胃ろう」が頼りだというシューマッハ氏。血栓症防止のために血液を薄めに維持し、ベッドは寝返りを導く空気圧ベッドを使用。また筋肉の萎縮と褥瘡(=床ずれ)を防ぐために毎日3回の筋肉リハビリやマッサージが行われているという。ドイツの有名紙『Bild』の取材に対し、代理人のケムさんが一切のコメントを拒否していることもやや気になるところである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)