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野村総合研究所(以下、野村総研)は12日、「NISA(少額投資非課税制度)の利用実態調査」の結果を発表した。

同調査は、2014年2月1日〜2日の期間にインターネット上で行われ、20代〜70代の男女5,000人から有効回答を得た。

国税庁の発表によると、2014年1月1日現在のNISAの口座開設数は475万件。そこで、野村総研が今回の調査を基に、今後のNISA口座の申込数を予想したところ、2014年2月から12月までに215万人が申込み、2014年末には累計865万件に達する見込みとなった。

NISAの認知度については、「聞いたことがあり、内容も知っていた」が25.7%、「聞いたことはあるが、内容は知らなかった」は43.8%で、合計69.5%。2013年2月時点の22.4%に対し、3倍以上に高まった。また、株式等への投資を行っていない「非投資家」層においても、認知度は合わせて63.0%に上った。

NISA口座の開設先を聞くと、ネット専業以外の「一般の証券会社」が33.1%で最多、以下、「一般の銀行」が29.1%、「ネット専業証券」が27.3%と続いた。一方、今後申込みを考えている人では、「一般の銀行」が48.5%で最も多く、「一般の証券会社」は16.3%にとどまった。

2014年末までの金融機関別に見たNISA口座の利用件数を推計したところ、「一般の銀行」は293万件となり、「一般の証券会社」の250万件を上回った。

NISA口座における投資対象については、「投資信託のみ」が50.8%、「上場株式のみ」が43.2%、「両方」が6.0%。非投資家に限定すると、「投資信託のみ」が52.5%、「株式のみ」が47.5%となった。

NISA口座を開設したものの、まだ投資していない人にその理由を問うと、「投資するタイミングを見定めているから」が最も多く33.3%を占めた。

NISA口座の運用原資については、「預貯金」が59.7%でトップ。次いで「既保有の株を売却した資金」が19.1%となった。

NISA口座での投資額を調べたところ、一括型投資(タイミングを見て一時金で投資する方法)の平均値は64万1,000円、積立型投資(毎月積み立てる方式)の平均値は月額3万1,081円で、年換算すると37万2,000円、両者併用の平均値は年額30万4,000円。全体の平均は59万3,000円だった。

現行のNISA制度では、口座開設先の金融機関は1つに限られ、一度開設すると変更できない。この点に関しては改善を求める意見が多く、2015年から金融機関の変更が認められる方向で検討が進められている。

同調査で、NISA口座を設置する金融機関の変更希望を尋ねたところ、「同じ金融機関を利用したい」が48.8%で最も多く、「変更するかもしれない」は20.6%、「変更したい」は2.9%にとどまった。

(御木本千春)