街頭ビジョンはここまで進化している!デジタルサイネージを使ったプロモーション6選

写真拡大 (全7枚)

大型街頭ビジョンと言えば、渋谷のスクランブル交差点 !

まずは、3つ「渋谷スクランブル交差点」にて行われたキャンペーンをご紹介します。

渋谷の大型ビジョンの音を拾ってスタンプラリー

2013年夏、森永乳業はスマートフォンのアプリと街頭ビジョンを連携させたキャンペーンを実施しました。

渋谷スクランブル交差点にある2つの大型ビジョンで流れる特定の音声を専用のスマートフォンアプリで拾うと、スタンプが自動的に与えられ「マウントレーニアコーヒー」をもらえるというキャンペーンです。

大型ビジョンの音声を利用したスタンプラリーキャンペーンは日本初。街頭ビジョンの音をスマートフォンで拾う事ができるという新しさと、その場にいて、アプリをインストールすれば参加できるとあって、盛り上がりをみせました。

3つの大型ビジョンでライブの臨場感を生み出す

2013年3月、ストリートスポーツウエアブランドの「アディダス オリジナルス」は、グローバルキャンペーンの一環として渋谷ビジョンにて “SUPER STAR LIVE”を行いました。

そのライブの内容は『ILMARI(RIP SLYME)』『きゃりーぱみゅぱみゅ』『綾小路 翔(氣志團)』という3名の豪華キャストが、3面大型ビジョンで1日限りのバーチャル共演をするというなんとも贅沢な企画。

流される映像は、3名それぞれがデザインディレクションを担当した「スーパースター(スニーカー)」をテーマにし、制作した楽曲のライブステージムービー。

▼こちらはきゃりーぱみゅぱみゅさんの動画

大型ビジョンで見ることによって、まるでライブ会場にいるかのような迫力と臨場感を感じることできます。

渋谷の花火大会はスマホで打ち上げる?!

花火が風物詩の夏。2013年7月、渋谷で初めての花火大会が開催されました。しかし、ただの花火大会ではありません、デジタル映像の花火を打ち上げる、その名も「渋谷デジタル花火大会」です。

使用された「Q'S EYE(キューズアイ)」と呼ばれる大型ビジョンは、一般の人がスマホで操作できる双方向型の情報メディアです。
ビジョンに表示されたURLにスマートフォンでアクセスとすると、この花火の打ち上げに参加できる仕組みで、画面上をスワイプすると、手元から花火が大型ビジョンに打ち上げられます。

▼実際の様子はこちら

そこに集まった人が皆、街頭ビジョン上に花火を打ち上げられるという、参加型のこのキャンペーンは、世界中が注目する東京の顔・渋谷にふさわしい「花火大会」となりました。

海外でのクリエイティビティ溢れる街頭ビジョンキャンペーン

ここからは海外でのユニークなプロモーションをご紹介します。

デジタルサイネージの遠隔操作で面白プロモーション

イギリスの航空会社ブリティッシュ・エアウェイズは、ネットワーク接続によって、ビジョンに映し出す映像をいつでも外部から操作できるデジタルサイネージを巧みに使っています。

ロンドン中心部の広場に設置された街頭ビジョンに、一人の男の子が映し出されています。おもむろに立ち上がり、上を見上げ空を指さすと、その先には実際に飛行機が飛んでいます。

しかも、「見て!バルセロナから飛んできたBA475だよ!」という字幕まで現れ、リアルタイムでビジョン上空を飛行する飛行機の情報を教えてくれるのです。

▼こんな看板あったら見ちゃいますね

現実の世界と街頭ビジョンの世界がドッキング

続いてご紹介するのは、台湾の街で、オランダのビール会社ハイネケンがARと街頭ビジョンを組み合わせたプロモーションです。

街頭ビジョンの正面の歩道にはハイネケンのシンボルである星のマークが。そこに立つとビジョンの中に歩道には実際にはいないハイネケン台湾のTVCMキャラクターが現れ、"バーチャル共演”することができます。

例えば、突然男が現れ、ビジョンの中で決闘を申し込んできます。歩道に立っている人はその男の動きに合わせて、ビジョンの中で闘うことができるのです。

▼0:30頃から戦っています

無料クーポンを賭けてエアホッケー

最後にご紹介するのは、スウェーデンで行われたマクドナルドの事例です。

街頭ビジョンに映し出されるのは、エアホッケーのゲーム。画面の前にいる人がスマホからアクセスするとそのゲームに参加でき、クリアーすると、近くのマックで使える無料クーポンとして使えるというものです。

参加している人も、それを見ている人もゲームを楽しむことができ、商品プロモーションという色を感じさせない、ユニークなキャンペーンです。

▼ゲームをしていない人も楽しそう!

無限の可能性を秘める街頭ビジョン

これまで見てきたように、街頭ビジョンは単なる広告配信ツールという一方向のメディアではなく、様々な工夫や仕掛けによって、その前を通る人を巻き込む動画配信デバイスに進化してきています。

さらに、近い将来、Google Glass をはじめとしたウェアラブルデバイスの進化により、誰もが映像デバイスを身に着けて街を歩くようになる時、ウェアラブルデバイスと街頭ビジョンを組み合わせることで、無限の可能性が生まれることでしょう。

[参考]

いいとも!のアルタは1日10万円。ちょっと気になる街頭ビジョンの値段と“未来“
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takiryota/20131120-00029899/