欧州の宮殿を飾った名品がズラリ☆サントリー美術館で「IMARI/伊万里」展

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優美なフォルムと華やかな色彩で、今でも人気が高い伊万里焼の器。17世紀に佐賀県の有田一帯で作られた日本最初の磁器は、長崎の伊万里港から積み出されていたことから「伊万里焼」と呼ばれるようになったとか。その後、長崎の出島を経由した輸出によって海外でブレイク! 特にヨーロッパでは、宮殿や邸宅を飾る室内装飾品として当時の王侯貴族のステイタスシンボルになっていたほど。

サントリー美術館は1月25日(土)から3月16日(日)まで、当時の海外輸出用伊万里を中心とした「IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器」展を開催。ヨーロッパ向けにアレンジされた特注品も多く、その頃の華やかな生活文化の一端が垣間見えるチャンス。

展示は4つのゾーンを中心とした構成で、第1章は「伊万里、世界へ 1660〜1670年代」と題してヨーロッパ輸出時代の幕開けを担った作品群を。第2章は「世界を魅了したIMARI 1670〜1690年代」で、人気が高まり、繊細な色絵磁器が好評を博した頃のもの。さらに第3章では、「ヨーロッパ王侯貴族の愛した絢爛豪華 1690〜1730年代」として、金彩と赤絵の華美な作品をメインに。そして第4章は、中国・景徳鎮磁器の復活に押されて輸出が下火になった「輸出時代の終焉 1730〜1750年代」。このほか、東洋趣味の影響を強く受けたオランダ・デルフト窯の作品も、コーナーでご紹介。

「ヨーロッパの王侯貴族たちに愛され、宮殿内を絢爛豪華に彩った『輸出伊万里』。でもお皿に描かれている人物や動物の姿、壺の上にちょこんと乗っている人形をよく見ると、どこか滑稽でかわいらしくて素朴なものが多いです。ぜひ展覧会に遊びに来て、お気に入りの作品を見つけてください!」と、広報担当の羽鳥さん。

今回は、日本初公開となる輸出用伊万里(大阪市立東洋陶磁美術館所蔵)を中心に、サントリー美術館の所蔵品などを加えた約190作品を展示。海外のセレブが愛した伊万里焼の美しさは、時を越えて私たちを魅了するはず!