旅の始点マラケシュからオートアトラスを望む。最高峰は標高4167メートル。キリマンジャロに次いでアフリカでもっとも高い山       (Photo:©Alt Invest Com)

写真拡大

 モロッコには3つの顔がある。首都ラバトや商業都市カサブランカなど地中海南岸の貿易拠点。マラケシュやフェズなど交易で発展し、後にイスラム王朝が建てられた地。そしてモロッコを南北に分断するアトラス山脈と、その先に広がるサハラ砂漠だ。

 マラケシュとフェズはアトラス山脈を背に、カサブランカを頂点にした三角形の底辺の位置にあり、この2都市を効率的に回る観光ルートが決まっている。


\召離泪薀吋轡紊魎霤世法▲▲肇薀校殻のうちもっとも険しいオートアトラスを越えてザゴラ砂丘を訪れ、そこからカスバ街道を東に向かい、モワイヤン・アトラスを越えてフェズに至る。


東のフェズを基点に、モワイヤン・アトラスを超えてメルズーガ砂丘を訪れ、そこからカスバ街道を西に向かい、オートアトラスを超えてマラケシュに至る。


 フェズやマラケシュからは鉄道でカサブランカなど地中海沿岸の都市に行ける。モロッコを訪れたほとんどの旅行者が利用する定番の観光コースで、これほどわかりやすい旅行先も珍しい。

英語の話せない運転手

 モロッコへの出発前に砂漠ツアーの予約だけでもしておこうとインターネットを検索し、上位に出てきた旅行会社に適当にメールを送ってみた。最初に返事が来たのはマラケシュのツアー会社で、料金は2泊3日(宿泊費、朝食・夕食込)で375ユーロ(約5万円)だった。相場がわからないものの、あちこち比較するのも面倒なのでそこに決めると、Joussef(ヨセフ)と名乗る担当者から「デポジットとしてペイパルで30ユーロ送ってくれ」という返事が来て、送金先としてホットメールのアドレスを指定された(ペイパルではメールアドレスを口座番号にして、クレジットカードからの引き落としで送金できる)。

 いわれたとおりに送金すると、「当日の午前8時にホテルに迎えに行くよ」という短い返事があった。ツアーの成約確認書もデポジットの受取りもなく、わかっているのはヨセフという名前と携帯の電話番号、ホットメールのアドレスだけだ。ずいぶんシンプルだが、国によっていろんなやり方があるので、モロッコではこれがふつうなんだろう思った。

 ホテルに迎えに来た運転手は、ほとんど英語が話せなかった。言葉の通じない観光ガイドというのはこれまで経験がなかったので、観光バスを使った大人数のツアーに参加するために集合場所まで行くのだと思い込んでいた。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)