増税でどうなる?軽自動車―買い時はいつなの?

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5分に1本は電車が来るような都市でない限り、クルマは大事な移動手段。一家に1台どころか、1人1台必要な地域も多い。とはいえクルマは、持っているだけでもいろいろな税金がかかるのが頭の痛いところで、日本で軽自動車が人気なのは、税金が圧倒的に安いからだ。

軽自動車の魅力である自動車税の増税で、軽自動車は売れなくなるのか? 数字だけ見れば1.5倍と大幅アップだが、もともと普通車より優遇されている点も多く、廃止予定の税金もある。消費税増税のタイミングやエコカー減税を上手に利用すれば、大きな痛手にはならなそうだ。

■意外と重い「軽」自動車

自動車にかかる税金はおもに1.消費税2.自動車取得税3.自動車税4.重量税の4種類がある。1.と2.は購入時に、3.は毎年、4.は購入時と車検毎に発生する。新聞やニュースを騒がせているのは3.で、軽自動車は2015年度から増税されることが決まった。

現行の7,200円から10,800円と、1.5倍もの大幅アップだ。

数字だけみると大変な負担増に感じるが、普通車と比べるとこれでも安いのが現実で、エンジンの大きさをあらわす排気量と、改訂後の自動車税をあげると、

・軽自動車(660cc未満) … 10,800円

・普通車(1,000cc未満) … 29,500円

・普通車(1,000〜1,500cc以下) … 34,500円

と、たった340ccの差で、軽自動車税は2分の1未満で済む。

また4.重量税も同様で、3年車検の自家用・エコカー減免なしの普通車と比較すると、

・軽自動車 … 9,900円

・0.5トン以下 … 12,300円

・0.5〜1トン以下 … 24,600円

・1〜1.5トン以下 … 36,900円

標準的な軽自動車は0.8〜0.9トンなので、9,900円はオドロキの安さである。

重量税はその名の通り「重さに対する」税金で、環境負担や道路の補修を考えれば、重い=道路が傷みやすい=税金が高い、のは納得できる。普通車では0.5トン増えるごとに12,300円ずつ加算され、重いほど高額になるので公平感があるのだが、軽自動車は1トン超でも9,900円で済む。

重量税の性質を考えるなら「えこひいき」と呼べるほど、軽自動車は圧倒的に優遇されているのだ。

■でもやっぱり安く買いたい!

自動車税/重量税が安いのは分かったが消費税は同率なので、いつ買うのがお得か? 計算が複雑なので式は省略するが、エコカー減税100%対象車を5年間乗った際の税金は、

・2014年3月31日まで(消費税5%) … 91,000円

・2014年4月1日以降(消費税8%) … 121,000円

・2015年4月1日以降(消費税10%予定) … 159,000円

となる。購入時期が遅くなるほど消費税+自動車税のダブル値上げを食らうので、少しでも安く買いたいなら、今すぐ販売店にGoだ。

さらに安さを求めるなら、

・2年/自家用(トラックなど) … 現行の自動車税4,000円、増税率1.25倍

・500,000円未満の中古車 … 自動車所得税が免除

の手もある。ただし2年/自家用は最初の車検が2年後なので、長い目でみるとお得とは言い難い。

普通車の場合、今買えば285,500円、2014年4月以降だと345,500円、2015年4月以降は385,500円と、軽自動車の比ではない値上がりとなる。また、購入時期が遅れるほど大幅に費用がかさむのは、消費税率以外の何ものでもない。

少しでも安く!と思っているひとは、自動車税より消費税率を重視するべきだ。

■まとめ

・軽自動車税は、増税後も普通車の3分の1ほど

・重量税が安い

・自動車税よりも消費税が大きく影響する

税金に加えて自賠責保険も安いのだから、増税されても軽自動車の優位性は変わらない。

消費税が10%になる際は、購入時の自動車取得税が廃止される「予定」なので、世の中で騒がれているほど「弱いものいじめ」ではないのかも知れない。

(関口 寿/ガリレオワークス)