国内女子ツアー開幕まで、残り4週間を切った。2013年は開幕戦でプレーオフを演じた森田理香子と横峯さくらが、シーズン最後も抜きつ抜かれつの賞金女王争いを展開。比嘉真美子や堀奈津佳というニューヒロインも生まれ、大いに賑やかな一年となったが、果たして新シーズンはどんな戦いが繰り広げられるのだろう?
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 数いる期待選手の中から、あえて注目したい2人の名前を挙げる。服部真夕と渡邉彩香だ。
 服部は昨シーズン無勝利。年間複数回優勝と賞金ランク5位以内を目標にしていたプロ7年目だったが、09年以来4年ぶりに優勝をつかめずに最終戦を終えた。賞金ランクも、デビュー年以外では初めてベスト20から外れ、25位に終わった。
 シーズン序盤から賞金女王レースのトップを走った同門の森田と比較され続け、それまでにはなかったストレスを感じながらの苦しい一年だったことは、容易に想像がつく。
 「森田さんと比較されれば今年はまったくって思われるかも知れないけど、私は私なりに考え工夫しながら自分のペースでやってます。それがいつか結果につながると思ってます」と、同じ質問を繰り返す報道陣に珍しく苛立ちを見せたこともあったほどだ。
 6月のリゾートトラストレディスでは最終日の追い上げで2位、10月のスタンレーレディス、森永製菓ウイダーレディス、さらには11月の伊藤園レディスなど、終盤戦では持ち前のスタミナと踏ん張りも見せたが、アプローチの不調に悩んだ時期もあり、忸怩たる思いでシーズンを終えている。
 妹弟子が賞金女王に輝く姿を目の当たりにして「刺激になります。来年は私も女王争いできるぐらい、門下みんなで頑張りたい」と話しただけに、今季は森田との頂上決戦を期待したい。昨季のパーオン率はツアー5位。ショットの切れ味には森田以上のものを持つ。試合数の増えたツアーでは、疲れ知らずのその体力も大きな武器だ。
 悔しさをぶつけて、今季は主役を買って出てほしい。"同門女王対決"が実現すれば、ツアーも昨年以上に盛り上がるはずだ。

 またツアー2年目、初シード選手として開幕を迎える20歳・渡邉には、今季ツアーの台風の目となる活躍をイメージしている。身長172センチ。その恵まれた体から繰り出すショットの飛距離と弾道は魅力的だ。
 ちょうど渡邉がプロテストに合格した頃、岡本綾子が「そろそろ日本の女子ツアーにも大型プレーヤーの時代が来るんじゃないかな。米ツアーがそうだったように。そういう流れって、案外似てるものなんだよ」と語っていたのを思い出す。宮里藍・横峯さくら世代にはいなかった、170センチ超級。世界ランク上位の長身選手たちの中に入れても見劣りしない体格、スケールの大きさに、新時代を予感させる。
 12年7月のプロテストに合格、昨季がツアー本格参戦初年だったが、中盤戦まで多くの予選落ちで苦しみながらも、終盤の出場5試合で3度ベスト10に入り一気にシード入りを決めた。とくに富士通レディースでは1打差2位で最終日中止と、不運とも言えるが、大きな手ごたえも得た。その土俵際での強さ、爆発力が、今季はツアー初勝利にもつながるのではないか。同年齢&プロ合格同期の比嘉が一足先にブレークしたことも、渡邉にとっては好ましい発奮材料だ。
 ドライバー飛距離は平均で260ヤードを超す。まだまだ伸びしろはたっぷり。2年後のリオ五輪、6年後の東京五輪を見据える世代だけに、まずは今季、その名を世に知らしめてほしい。
文 / ゴルフライター 月橋文美
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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