米国の金融緩和縮小懸念や中国のシャドーバンキング問題など、悪材料に翻弄された2013年。そんな中、ベトナム株とインド株は1年を通じて大きく上伸した。今年の注目国はどこか?

2013年の新興国株相場は、ベトナム株、インド株などが上伸する一方、米国の金融緩和縮小懸念に翻弄されたブラジル株、ベトナムを除く東南アジア株などは1年を通じて調整を余儀なくされた。

6月にシャドーバンキング(影の銀行)問題が明るみに出た中国も、景気テコ入れ策により下半期に株式相場が回復したが、主要インデックスである上海総合指数は2012年の終値を約8%下回った。

ベトナムの主要インデックスであるVN指数は、年初から2013年12月30日までのほぼ1年で20%上昇した。相場の重石となっていた銀行の不良債権問題が決着し、インフレが緩和に向かったことなどがポジティブに影響した。

インド株は8月まではボックス圏で推移していたが、9月以降は通貨ルピーが下げ止まり、貿易赤字が縮小したことなどから上昇トレンドに転じた。その結果、インドの主要インデックスであるSENSEX指数は12月31日までのほぼ1年で8・1%上昇した。

対照的に相場が大きく調整したのはベトナムを除く東南アジア株。フィリピン総合指数、インドネシアのジャカルタ総合指数は5月上旬まで過去最高値を更新し続ける勢いで上昇したが、米国の金融緩和縮小懸念が高まったことでトレンドが大きく崩れた。

結局、12月30日のジャカルタ総合指数は2012年末に比べて0・1%安、フィリピン総合指数は0・1%高と、ほぼ横ばいで1年を終了した。

中国の上海総合指数の12月20日終値は年初に比べて7・8%安。7月に底を打って2000ポイントの大台を突破したが、ボックス圏相場に突入した可能性もある。

この記事は「WEBネットマネー2014年3月号」に掲載されたものです。