「桐谷さん」こと、元プロ棋士・桐谷広人氏の大ブレイクで注目を集めている株主優待投資。桐谷さんは「株主優待で生活する人」として知られている。誰もが桐谷さんの真似はできないとはいえ、優待の達人たちは、どうやって銘柄を選んでいるのか、気になるところ。ここでは、30代女性投資家・椎名さん(仮名)が、優待銘柄選びのポイントを解説する。

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 4年くらい前、雑誌の特集で食べ物や飲み物から調味料、フライパンまで、キッチン周りの物はほとんど株主優待でもらっている人が紹介されていて、すごく楽しそうだし、私もやってみたい! と思ったのが最初です。それから株主優待に興味を持って、優待生活を始めました。

 私は今50銘柄ほど、約1000万円分の優待株を持っています。買った日付や株価、配当と優待の利回りなどを手書きでノートに書いて、安くなったら拾うというスタンスで買っていますね。基本的にはすべて優待狙いで、「純粋に優待狙いの株」と「成長性の高い株」、「東証1部昇格狙いの株」をバランスよく買っています。

 優待狙いの株は、食べ物やお米、水のペットボトル、シャンプー、トイレットペーパー、ティッシュなど、実用的なものがもらえると嬉しいですね。例えば、100株で3000円相当の自社冷凍食品などがもらえるイートアンドや、100株でボックスティッシュ20箱がもらえたCDGとかは、家計にも優しくてテンションが上がります(笑)。あと、マツモトキヨシHDは商品券がもらえるんですが、食べ物も日用品も何でも売っているからすごく重宝します。

 成長性の高い優待株としては、名古屋を地盤とした葬儀会館を運営しているティアや、ネットショップなどのECサイト構築のリーディングカンパニーのソフトクリエイトHDなどを持っています。ティアは株主優待でお米がもらえるし、ソフトクリエイトHDはQUOカードがもらえるので嬉しいですね。

 欲しい株主優待があるかどうかはもちろん大事なんですが、株価が下がってしまっては本末転倒です。私もこれまで、優待内容や、優待利回りの高さにつられて買ってしまったこともあるんですが、株価が下がり続けるだけじゃなく、業績不振で優待が中止になったり、配当が出なくなったり、痛い目に遭ってきました……。そこで、買うときに業績などもしっかりと見極めることが大事だと知って、

●自己資本比率が40%以上
●配当利回りと優待利回りの合計が4%以上
●EPS(1株あたり純利益)と売上高が毎年増加傾向

 の3点を買う判断基準にしています。ほかにも、チャートを見たり、相場全体の方向性など、総合的に考えて判断しますね。

※マネーポスト2014年新春号