個人投資家の信用取引銘柄四天王の値動きグセ解析!
ネット証券5社の売買ランキング上位4銘柄は、信用取引ランキングのトップ4でもある。つまり、個人投資家が短期売買を活発に手がける銘柄、その最新攻略法をズバリ紹介!

1位 東京電力
値幅データ
1日で取れるMAX:160円
1週間で取れるMAX:226円
1カ月で取れるMAX:428円

トレードするのにぴったりなテクニカル指標
1位【ストキャスティクス】上値が重く、“ボックス売買”をしたい。逆張り指標で。
2位【移動平均線】超大型銘柄は、ほかの人も見ているメジャーな指標で分析を。
3位【ボリンジャーバンド】上値での“ヤレヤレ売り”を+1〜+3σ(シグマ)で確認。

1000円を上値とするボックス相場か。逆張り投資が◎
国が保有する東京電力株の売却が計画されています。想定売却株価は900円程度といわれており、株価がこれを超えてくると1000円までの壁は厚くなる可能性があります。
そこで、地合いが悪いときに購入し、1000円以下で売却する“ボックス売買”を繰り返すという戦略を試みたいです。
この場合、いわゆる逆張りになるので、「買われすぎ」「売られすぎ」を見るオシレーター系の指標であるストキャスティクスなどを用いるのが順当。超大型銘柄ということもあり、多くのマーケット参加者が使っている移動平均線も併せて確認を。ボリンジャーバンドは順張り、逆張りのいずれにも使用することができますが、ここでは逆張り向けの指標として活用してください。

2位 ソフトバンク
値幅データ
1日で取れるMAX:700円
1週間で取れるMAX:1040円
1カ月で取れるMAX:1460円

トレードするのにぴったりなテクニカル指標
1位【パラボリック】はっきりとしたトレンドが出ているので、素直に乗っていく。
2位【移動平均線】移動平均線で押し目買い。期間は日足なら25日程度で。
3位【一目均衡表】転換線よりも基準線を参考にする。大きな押し目は雲の上限。

上昇トレンドの最後の吹き上げを狙う。ただし、下落も急
三角定規で線を引いたみたいにキレイな上昇トレンド。昨年は株価が約3倍に。こうしたチャートは最後に吹き上げることが多いので、押し目買いで上昇が続く限りホールドしたいです。
トレンドを追う代表的な指標であるパラボリックを軸に、移動平均線や一目均衡表を、押し目買いのタイミングを計るために用います。
このタイプのチャートでの失敗の多くは、損切りの遅れ。トレンドはいつかは終わるものです。「いくらを下回ったら売るのか」を明確にし、下回ったときはその際に生じる一切の予想、見通し、考えをすべて捨てて、いったんポジションをクローズ。上昇が大きいだけに下落も底なしです。それだけを守ることができれば、トレンドが出た分だけ利益になります。

3位 ケネディクス
値幅データ
1日で取れるMAX:133円
1週間で取れるMAX:266円
1カ月で取れるMAX:414円

トレードするのにぴったりなテクニカル指標
1位【ボリンジャーバンド】−2〜−3σで下値を拾うか、+2〜+3σで買うか。
2位【ストキャスティクス】トレンドが出ないなら、“ボックス売買”にチャレンジ。
3位【移動平均線カイ離率】暴落があったらカイ離率を見ながら、突っ込み買い。

上げすぎの感あり。急落時の突っ込み買いが有効か。投げ売りに注意
土地の値上がりが期待されて活発に売買されました。2020年開催の東京オリンピックへの期待もあります。しかし、昨年あまりに注目されすぎたことから、チャートは力を発散気味。買うなら安値まで引きつけて仕掛けたいところです。
オシレーター系のストキャスティクスで安値圏を確認。また、個人の参加者が多いので、全体相場が悪くなると信用買いの投げ売りが出やすいと予想されます。そこで、極端な安値をつけた際にはチャンスと思って拾っていきましょう。突っ込み買いには移動平均線カイ離率が使いやすいです。再度吹き上げる可能性もあるので、ボリンジャーバンドを順張り指標として使い、ブレイクアウト(高値超えで買い)的な買いをするというのも手です。

4位 アイフル
値幅データ
1日で取れるMAX:147円
1週間で取れるMAX:301円
1カ月で取れるMAX:346円

トレードするのにぴったりなテクニカル指標
1位【移動平均線】一般的な5日と25日移動平均線を下記のカイ離率と共に確認。
2位【一目均衡表】転換線、基準線の他に、雲の「抜け」「支え」「叩き」に注目。
3位【移動平均線カイ離率】下方カイ離率がどこまで大きくなったら買うかを決めておく。

ケネディクスと似た動き。急落時にセットで買うのもアリ
注目のされ方や投資家層、チャートの形がケネディクスによく似ています。そのため戦略は基本的にケネディクスと同じ。ただし、ケネディクスよりも上値ブレイクする可能性がやや低く、その分、下値が底堅い印象です。ケネディクスが荒いと感じる人はアイフルで。
ボックス相場を前提とした逆張りが有効です。指標は移動平均線や一目均衡表といった基本的なものを用います。ケネディクスと同じで個人の投げ売りがありえますので、突っ込み買いのチャンスとみたら積極的に挑みたいです。
ケネディクスが突っ込む場面では、アイフルも同様に突っ込む可能性があります。そのときは、半分ずつ買うか、より大きく下落したほうを買うとリバウンドに期待できます。

※「値幅データ」は2013年の1年間の平均値。

新田ヒカル
経済評論家、投資家、スマホ評論家

個別銘柄のデイトレ、スイングトレードが得意で先物にも詳しい。



この記事は「WEBネットマネー2014年3月号」に掲載されたものです。