大納会で見事、日経平均1万6320円!大発会ではややもたついたものの、いまだ1万6000円台と勢いを見せている日本株市場。円相場も1ドル=105円前後と落ち着きを見せ、「とりあえず買い注文」のムード全開!!

化学株は今回のアベノミクス相場の中で、出遅れ感の強いセクターのひとつ。なかでも総合化学首位の三菱ケミカルホールディングスは本業の石油化学の復調に加え、医薬品事業の拡大に向けて動きだしており、機関投資家の関心も高いようだ。

注目材料はヘルスケア部門。臨床検査関連会社の三菱メディエンスや医薬品向けカプセルを製造するクオリカプスなど4社を一体運用すべく、4月に新会社を設立する。新会社の初年度売上高は集約する4社の売上高の単純合算に近い1200億円となる計画。だが、三菱ケミカル社長の小林喜光氏は記者会見の席上、売上高の見通しについて「すぐ5000億円になる」との予想を披露しており、今後の大幅成長に期待が持てそうだ。新会社を三菱ケミカルから切り離して持ち株会社化する構想もあるという。

ちなみに、三菱ケミカルの今期予想の売上高は3兆5000億円。会社計画通りに事業が伸びていけば、ヘルスケア部門の拡大だけで4兆円に迫る規模になる。

世界的に、化学メーカーは景気循環に応じて業績が大きく変動する特徴を持つ。しかし、ヘルスケア部門の育成に成功すれば、三菱ケミカルは他の総合化学株とはまったく違った株価変動パターンを描くことになるだろう。

この記事は「WEBネットマネー2014年3月号」に掲載されたものです。