「社会は95%の凡人に支えられる」

こう語るのは、『うる星やつら』『機動警察パトレイバー』などの作品で知られる映画監督・押井守氏。世界は支配する側の「優秀な5%」と、残り95%の「言ってみれば兵隊のような存在」によって成り立っていると、「若さこそ価値がある」「友情は無欲なものだ」などの常識を疑うことの重要性を説いた書籍『凡人として生きるということ』で語っています。

「本物の天才であれば、本当に何もない無の状態から、何かしらを生み出せるのかもしれないが、ほとんどの人間にそんな芸当ができるわけがない」

押井さんのこの言葉は、プロの表現者として活動をし続けることの難しさを物語ります。

その社会の95%を担うという"凡人"の感性を、サイト上で指数として診断できるゲーム「凡人診断」がリリースされました。企画・開発したのは、昨年開校した新しいタイプの美大・秋田公立美術大学です。

凡人診断とは、独自の「才能偏差値」に基づいて算出される新しい診断ゲームです。空間、陰陽、色彩などの様々な美術的観点で選定された2枚の写真を、直感的に選んでいくだけで、感性を診断することができます。"美的センス"に基いて選ぶことで、才能偏差値を換算し、あなたの"凡人としての才能"を算出することが可能。多くの人が選んだ方をクリックすると、凡人の指数が上がるユニークな尺度が特徴です。

凡人度の非常に高い人は、「世の中の人と同じ感性を持った人」。逆に非常に低い人は、「世の中の人々が気付かないものに気づける感性を持った人」。実は、成功するクリエーターは、このどちらかだと言われています。「人と違うものを選び取る感性」あるいは「人と同じものをかぎわける感性」を選ぶことが、美大生の適性を判断するうえでも、参考になるということなのでしょう。

あなたの"凡人偏差値"は、高いですか?それとも低いですか?

■関連リンク
・凡人診断ゲーム
http://www.akibi.ac.jp/bonjin/index.html#



『凡人として生きるということ (幻冬舎新書)』
 著者:押井 守
 出版社:幻冬舎
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