日本株を含め、足元の世界の株式市場は大荒れです。とりわけ日本株に関しては、日銀による消費増税を前にした早期の追加緩和期待の後退で、海外の短期筋がこれまで構築したロングポジションを手仕舞っていることが、相場下落に拍車をかけていると観測されています。

 また、外国為替市場では、米国のテーパリング(量的緩和縮小)着手を背景に、資本の流出が通貨安と株安を招いた新興国に対し、比較的安全な通貨とされる円に買いが集まり円高となり、これが日本株、特に主力の輸出関連株への悪材料となっており、日経平均の下落余地拡大に作用しています。

地合いは変わった。スタンスも変更すべし

 前週24日までは、東証マザーズ指数が5週連続で上昇するなど、新興市場が逃避マネーの受け皿となっていました。しかし、週明け27日の日経平均は大幅に3日続落し、東証1部での下落銘柄数は全体の98%にあたる1744と、1997年2月以降で最多となりました。

 ここまで全体相場が崩れると、さすがに相対的に堅調だった新興市場も換金売りに押されました。27日の日経ジャスダック平均株価の下落率は2.62%と、13年6月26日以来、約7カ月ぶりの大きさでした。また、東証マザーズ指数は前週末比4.98%安と大幅に反落しました。

 前回当欄で、“地合いが変化したら、積極投資スタンス「ガンガンいこうぜ!」を慎重スタンス「命(投資資金)大事に!」にサッサと変更する柔軟さは、もっと重要です。”としましたが、まさに、地合いが変化しました。

 今とるべき投資戦略は、「命(投資資金)大事に!」です。なぜなら、28〜29日のFOMCを無事通過するまでは積極的な日本株買いは期待し難いからです。当然、それまでの日本株は、下振れしやすい状況が続く見通しです。

 ただし、31日に満期を迎える中国の金融商品が、デフォルトに陥る恐れがあるとの懸念については、27日、中国の信託会社中誠信託が投資家と合意に達したと伝わり、中国のシャドーバンキング部門のデフォルトが回避されたようです。まずは一安心ですね。

ヘッジファンドがファーストリテイリングを手仕舞い売り?

 ところで、市場の一部では出所・真偽の程は不明ながら、昨年11月以降、225先物と一緒に、指数寄与度の大きいファーストリテイリング(9983)を買い上がってきたヘッジファンドが手仕舞い売りに動いてきているとの噂が囁かれ続けています。

 仮に、この噂が事実ならこの手仕舞い売りが一巡するまでは日経平均の本格的な反発は期待薄です。その反面、この手仕舞い売りが一巡すれば、まず、225先物の需給が劇的に改善し力強いリバウンドが見込めることになります。

 ちなみに、ファーストリテイリングの直近安値は、13年11月8日の3万350円です。一方、日経平均の直近安値は、同日の1万4026.17円です。そして、ファーストリテイリングは13年12月26日に昨年来高値4万5350円を付けて調整入りし、日経平均は大納会の1万6320.22円を天井に調整中です。その後、ファーストリテイリングは27日に一時3万7120円まで、日経平均は1万4933.55円まで下落しています。

 このように、ファーストリテイリングも日経平均も値幅調整が続いています。ですが、27日の日経平均は2カ月ぶりの安値を付けるなど、値幅調整はいつ終了しても、おかしくない状況になっています。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)