消費増税を目前に、さまざまな商品の駆け込み需要が起きているが、1997年の消費増税時には「家電」でも駆け込みが起きた。しかし、増税後に値崩れしやすい品物かどうかで買い時の判断基準は変わってくる。

 焦って買わない方が賢明な家電の代表格が、「大型テレビ」や「パソコン」である。ファイナンシャルプランナーの西原憲一氏が解説する。

「2011年3月に『家電エコポイント制度』が終了した際も、大型テレビやパソコンの駆け込み需要が起きましたが、その後の反動で在庫の山を抱え、大きく値崩れしてしまいました。

 今回も同様のことが起こると予想されます。もともと頻繁にモデルチェンジするため、価格変動が激しい商品。いま慌てなくても、増税後には同じ価格で、より高性能なモデルを手に入れるほうが賢いですね」

 また「エアコン」も駆け込んではダメだという。

「夏や冬の季節物なので、シーズン後にはガクッと値下げされ、設置工事も割安でできるので、あまり増税を気にする必要はありません」(西原氏)

 一方でいわゆる白物家電の代表格である「洗濯機」や「冷蔵庫」は「買い」だという。これらは値崩れしにくく、中でも省エネ家電は、前述のエコカーと同じ理屈で電気代の節約というメリットもある。

「家庭向けの電気料金はこのところ値上げ続きで、家計への影響は小さくありません。消費電力の多い人や大家族なら、省エネ家電を増税前に買えば、節電効果と一石二鳥が狙えます」(西原氏)

 東京電力は1月中旬、増税転嫁する形で、5月から一般家庭の電気料金を1か月当たり209円値上げすると発表した。上がりっぱなしの電気代には腹も立つが、思い切って買い替えることで少しでも節約につなげたいところである。

 また西原氏は、駆け込み客で賑わう家電量販店で、店員との駆け引きについてこうアドバイスする。

「駆け込みが見込めるこの時期の家電量販店は、あえて値引きしなくても、増税に焦っているお客がいるので、積極的に値引きをしてくれません。『今、買ったほうがお得ですよ』という“甘い囁き”にはすぐ乗らない方が賢明ですね」

※週刊ポスト2014年2月7日号