「昨年の株価上昇は相場の神様が与えてくださった、ご褒美」と語る新村健造さん(撮影/和田佳久)

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アベノミクス相場は、多くの“億り人”を生んだ。昨年1年間の日経平均株価の上昇率は56.7%にも達し、1972年以来実に41年ぶり、戦後4番目の「記録」となった。振り返れば「儲かって当然の相場だった」と言う人もいるかもしれない。だが、上昇相場が始まった13年11月にここまでの強さを予想して全力で買い、持ち続けられた投資家がどれだけいただろう。

含み益が膨らめば早めに利益確定したくなるのが投資家心理。5月には4日間で1000円超も下げる戦後10番目の大きな下落局面もあった。それやこれやを乗り越えて、資産を爆発的に増やせた人となると、それほど多くないのでは!?

今回ご紹介する新村健造さんは、アベノミクス相場で資産を10倍の4億円にまで増やす大成功を収めた。しかし、その裏には投資を始めて40年間の苦悩と葛藤、追証に見舞われた辛い記憶、それでもめぜずに売買を続けてきた相場への熱い思いがあった。

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失われた20年のストレスが
アベノミクスで爆発した

――新村さんはアベノミクス相場(2012年11月〜)で資産を10倍増にされたとうかがいました。確かに去年はすごい相場でしたが、そこまで増やせた投資家さんはなかなかいらっしゃらないと思います。

 信用取引も使っていましたから。アベノミクスが始まった11月に信用2階建てで買い、幸運にも5月の急落の前に一部を利食っていました。その資金を押し目買いにあて、最終的に資産が10倍になりました。

 でも、私は、ある日突然株式相場にやってきて、大底をさらえたわけじゃないんです。毎日、売ったり買ったりして、含み損に苦しめられたり急落に投げさせられたりしながら、それでも諦めずに続けていたから、結果的に大底“も”買えたんです。

 昨年11月に目いっぱい買えたのはこの20年間、ずっと資産が増えない時期を耐えに耐え、ストレスがたまりまくっていたからですよ。日本経済の「失われた20年」は、まさに私自身が「失った20年」でもあったので。

 安倍首相の「3本の矢」の経済政策を聞いて、私の投資マインドに火が点きました。ようやく相場の潮流が変わると、これまでのうっぷんを晴らすかのように、買いまくったのです。黒田東彦日銀総裁が「これまでの日銀は物価安定に無関心だった」と痛烈な皮肉を言い放ったと聞いた時は、「よう言ってくれた!」と喝采して、ますます強気になりました。

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