ソチ五輪、最も注目集める選手と、その理由は?断トツの高梨&浅田〜アンケート調査結果

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 いよいよ2月7日、ソチ五輪(ロシア)の開会式が開催される。2010年に開催された前回五輪(バンクーバー)では、銀メダル3個、銅メダル2個という成績に終わった日本選手。長島圭一郎、加藤条治(ともにスピードスケート)、浅田真央、高橋大輔(ともにフィギュアスケート)らの活躍があったものの、金メダルを1つも手にすることができなかった結果に、やや消化不良感は否めない。「出場するだけで価値がある」といわれる五輪だが、やはり応援する側としては日本選手が世界の頂点に立ってほしいというのが本音だろう。

 今回のソチ五輪では、スキージャンプに新たに女子競技が加わったほか、フィギュアスケート団体戦、スキーハーフパイプなどの新競技が続々登場し、熱戦が繰り広げられる。そして参加する日本選手団総勢248名の活躍に、日本中が期待を寄せている。

 そんな中、ソチ五輪では、いったいどの選手が注目を集めているのだろうか? 今回、インターネット調査最大手・マクロミルの協力の下、全国の1000人にアンケートを実施した。その調査結果から人々の本音を見てみよう。

 ・調査期間:2014年1月23日(木)〜2014年1月24日(金)
 ・調査方法:インターネット調査
 ・調査対象:マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人

<調査結果>

Q.あなたが最も注目している日本人選手は誰?

 1位 高梨沙羅(スキージャンプ)   328票
 2位 浅田真央(フィギュアスケート) 277票
 3位 葛西紀明(スキージャンプ)    89票
 4位 羽生結弦(フィギュアスケート)  70票
 5位 高橋大輔(フィギュアスケート)  53票

<解説>●1位:高梨沙羅(スキージャンプ) 328票

 今大会、断トツの注目を集めている選手が高梨沙羅。今大会から正式種目となったスキージャンプ女子で、初の金メダルを狙う17歳の新星だ。若手ながら、これまでにワールドカップ制覇の記録もあり実力は十分。金メダル最右翼の存在といわれ「ワールドカップで何度も優勝してるから五輪でもやってくれる!」(20代男性)、「最年少の記録をつくってもらいたい」(60代男性)と、期待が高まっている。また、実力だけでなく、その人柄やルックスも応援したくなる重要なポイント。「若くて可愛くて実力もあるから」(20代女性)、「若いのに強い。謙虚さ、可愛さに惹かれる」(20代男性)という声が見られている。今回のアンケートでは、60代男性で100人中66票、50代男性で100人中49票と、特に中高年男性からの支持が圧倒的なのが特徴だ。

●2位:浅田真央(フィギュアスケート) 277票

 国民的なスケーターとして、フィギュアブームの中心に立つ真央ちゃん。多くのファンがこの数年間、成長を見守ってきた。「真央ちゃんの今までの頑張りを見ていたから応援したい」(60代女性)、「真央ちゃんが子供の頃から応援しているので」(40代女性)と、まるで我が子のような視線を投げかけている様子がうかがえる。さらに、バンクーバー五輪でライバルであるキム・ヨナに敗れた過去も視聴者には印象的だった。「キム・ヨナをやっつけて金メダルを取ってほしい」(50代男性)、「4年前の雪辱を果たしてほしいから」(30代男性)と、ライバルの存在が真央ちゃんへの声援をより熱いものにしている。

 だが、彼女はソチ五輪を最後に引退の意向を表明している。ファンからは「ラストイヤーといわれてるので、ぜひ金メダルを取ってほしい」(50代男性)、「引退かもしれないので有終の美を飾ってほしい」(60代女性)というコメントも多数見られている。

●3位:葛西紀明(スキージャンプ) 89票

 92年のアルベールビル五輪から、7回連続で五輪出場を果たしている葛西。1972年生まれ、初五輪からすでに22年が経過し、今年は41歳を迎えている。「同世代の期待の星、いくつになってもがんばってほしい」(30代女性)、「40歳を超え、進化している姿が尊敬できる」(30代男性)と、年齢に負けない姿に、人々の心が動かされているようだ。

 また、7回連続の出場であり、名実ともにトップジャンパーに君臨しているにもかかわらず、これまで葛西が手にしたのは、リレハンメル五輪の銀メダルのみ。まだ一度も金メダルを勝ち得たことがないことから「絶好調のままオリンピックに臨み、悲願のメダルを取ってほしいと思います」(60代女性)、「長きにわたってトップ選手として活躍しているのに金メダルを持っていないので、今回こそ取ってほしいので」(50代男性)という声も見られている。

●4位:羽生結弦(フィギュアスケート) 70票

 弱冠19歳の羽生結弦は、ソチ五輪で大ブレイクが期待されているひとり。「今、一番ノッている時だと思うから」(50代女性)、「昨年と比して、明らかに変わっている。見ていて楽しい」(30代女性)と、フィギュアファンから熱いまなざしが注がれている。また、羽生の出身地は宮城県仙台市。「震災から頑張っている姿を見ているし、最近技術も素晴らしいので注目している」(30代女性)と、震災を乗り越えて挑戦をする姿に、日本人としての思いを重ねるコメントも見られている。

●5位:高橋大輔(フィギュアスケート) 53票

 バンクーバー五輪で銅メダルを獲得した高橋大輔は、ソチ五輪を目標にこれまでの4年間を過ごしてきた。彼も、今大会を最後に引退すると囁かれており、その「有終の美」に注目が集まっている。「彼にとって最後のオリンピックとなると思うので、頑張ってほしい」(20代女性)、「最後のオリンピックになるだろうし、金を取ることを期待しているから」(20代女性)。だが、11月に練習中に右すねのケガをしてしまい、12月の全日本選手権では、5位という不本意な成績に終わってしまった。そんな状況もまた、「ケガを乗り越えて集大成を見せてほしい」(30代女性)、「ケガもあったので、どこまで実力が出せるか気になる」(40代女性)と、彼を応援したくさせるのだろう。

 上記5選手のほかにも、フィギュア男子では町田樹、スピードスケートでは長島圭一郎、モーグルの上村愛子など注目選手は目白押し。ソチ五輪でも、さまざまなドラマが生まれることを期待したい。
(文=加茂萩太/フリーライター)