【うちの本棚】198回 ハウス HOUSE/三浦みつる

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「うちの本棚」、今回ご紹介するのは、大林宣彦監督の初劇場映画作品『ハウス HOUSE』のコミカライズ作品です。
『The・かぼちゃワイン』で知られる三浦みつるが25ページでまとめ上げた見事な作品といえるでしょう。

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ハウス


「The・かぼちゃワイン」で知られる、三浦みつるによる劇場映画のコミカライズ作品。
 映画版は大林信彦のデビュー作にあたる。また原案の大林千茱萸は監督の娘で、当時12歳の中学生だったということである。

 内容は、人を食う屋敷の餌食になる少女たちというホラーもので、それまでの日本のホラー映画とは一線を画すスプラッター作品というイメージの強いものだったと思う(実際にはそれほど流血シーンはないようだ)。
 三浦は手塚治虫のアシスタントを経験しているためか、その画風は手塚調で温かみのあるもの。後半にスプラッターシーンが集中しているが、嫌悪感を抱かせるものではなく、すっきり(?)まとめられている。
 88分の劇場映画を25ページで描くというのはけっこう削らなければならない部分も多く、本作でも主な登場人物である7人の少女の運命を描いているが、ひとりひとり姿を消してもいくので、早々に登場しなくなる少女もいたりする。
 本作の存在についてはあまり知られていないのか、ウィキペディアの「ハウス(映画)」「三浦みつる」両項目に本作の記載はなかった。
 映画作品のコミカライズとして、よくまとめられている作品なので、初出以来埋もれているのだとしたら大変残念なことである。

初出/講談社「月刊少年マガジン」昭和52年6月号

(文:猫目ユウ / http://suzukaze-ya.jimdo.com/)