高齢者の考えるスピードが遅くなるのは脳の老化ではない―長年蓄積された情報で頭がいっぱいだから

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お爺ちゃんと話をしていると、返事が返ってくるのが遅い。そんな時、お爺ちゃんの脳内年齢も高いのだろう、と思ったことはないですか?

ドイツ・テュービンゲン大学は、高齢者が若年者に比べて考えるスピードが遅い原因についての研究を行いました。考えるスピードの低下は老化が原因なのでしょうか?

どうやら、そうでもないようです。

高齢者の体は年齢と共に弱くなってくものの、脳の機能は体のような速度で老化しないとのこと。

考えるスピードの低下の原因は、頭の中の情報量と関係があるということが、今回の研究で明らかになりました。

高齢者の頭の中には、何十年もの間に蓄積した情報が入っており、それは若者とは比べ物にならない量だとか。

何かを考える最、多くの情報をプロセスしないといけないため時間がかかるのです。

「古いコンピューターが遅い」のではなく、「データーがたくさん入ったコンピューターが遅い」という理論と同じだということです。

この研究は認知科学関連の医療雑誌に掲載されました。

参考: Brains of older people are slower ‘because they have store up more information over time’
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2542894/Brains-older-people-slower-stored-information-time.html