中国のシャドー・バンキング 信託ファンドの補てん問題に注目

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【今回のまとめ】
1.中国経済の減速に対する懸念から、世界のマーケットが荒れている
2.中国政府のバブル抑制政策が、景気を殺している
3.月末に償還を迎える信託商品の補てんを巡って不安が出ている
4.補てんがあっても、無くても、それは波紋を呼ぶ

荒れる世界の株式市場

 先週のダウ工業株価平均指数は−3.5%、S&P500指数は−2.6%、ナスダック総合指数は−1.7%下落しました。株価の下落はアメリカだけではなく、日本を含むアジア市場、欧州市場でも見られました。

 グローバルな株安の引き金になったのは、先週発表された中国の購買担当者指数(速報値)が予想以上に悪化したというニュースです。

 それによると1月の製造業購買担当者指数は、景気が拡大しているか、縮小しているかの分かれ目である50の水準を割り込み、市場予想50.3を大きく下回る49.6にとどまりました。

 さらに調査結果の細目を検討してみると、新規輸出受注が減速している、雇用が減速している、出荷価格が下落しているなど、中国経済の弱さを示唆する兆候が随所に見られました。

 新興国の多くは貿易を通じて中国経済と密接な関係にあります。先週、新興国通貨が軒並み急落したのは、そのためです。

金利政策によるバブル抑え込みが失速の原因

 こうした中国経済の失速の原因は、中国人民銀行が、きつめの金利政策を堅持していることによります。

 どんよりとした景気停滞感が漂っているにもかかわらず、中国人民銀行が手加減する様子を見せない背景には、政策当局の手を離れて、勝手にひとり歩きしているシャドー・バンキングを、何とか抑え込む必要があると彼らが考えており、その結果として、わざときつめの金利政策を維持するという選択が取られているからです。

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