金融業界で話題の「バイナリーオプション」だが、新たな規制が加わり、取引スタイルも変わった。新たな仕組みについてお金の総合サイト「マネーアイデア」を運営する吉田文吾氏が解説する。

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 2103年11月末よりバイナリーオプション(BO)に新しいルールが適用されました。バイナリーオプションは通常のFXに比べて簡単な仕組みで取引できると、投資家の人気を集めてきました。

“アベノミクス相場”を迎える前までの“なぎ相場”の中、バイナリーオプションの取引高はぐんぐん増加。しかし1回あたりの取引時間が最短5分からと大変短く、非常に射幸性が高い(ギャンブルに近い)と指摘を受け規制をすることになりました。

 新規制のひとつとなる取引時間については2時間以上に設定。以前の数分間後に購入時点の価格が「上か下か」を予想する、といった超短期の取引ではなく、バイナリーオプションの購入開始から損益確定の判定時刻までを2時間以上にする、というルールに変更したのです。

 GMOクリック証券やサイバーエージェントFX、FXトレード・フィナンシャルなどの大手FX会社は規制に対応した形での提供をはじめています。

 サイバーエージェントFXの「オプトレ」は各社の先陣を切って2013年9月24日からサービスをスタート。「オプトレ」は購入した時点の価格をもとに「未来の価格」(権利行使価格)を予想する従来のバイナリーオプションとは違い、あらかじめ6つの目標レート(権利行使価格)が設定され、その設定された「未来の価格」(目標レート)に対し、現在の価格が到達する確率によって、価格が変動するというシステムです。

 オプション価格は1口10〜1000円の間で変動し、価格が高いオプションは権利行使価格に達しにくいですが、利益は多く得られます。従来のバイナリーオプションに比べてより本格的なオプション取引に近づいており、多彩な戦略を取ることや価格変動率(ボラティリティ)に注目して取引することが必要となるでしょう。

 また大きなルール改正として、一度買ったオプションは転売できるようになった点もあります。オプションの購入受付が終了した後に注文を取消すことはできませんが、取引可能期間であればオプションを売ってしまうことも可能です。

※マネーポスト2014年新春号