人財サービスを展開するアデコ株式会社と、アジア8カ国(中国・香港・台湾・韓国・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナム)計9カ国におけるアデコグループにおいて、6歳〜15歳の子供、日本800人、アジア各国150〜200人を対象に、「将来就きたい仕事」に関するアンケートを実施した。

同調査によると、日本人の子供が就きたい仕事の1位は「パティシエ」となり、アジア各国では4カ国で「医者」が最多となり、国ごとに子供たちのあこがれの職業観に違いがあることがわかった。9カ国すべてに共通してランクインしている職業は「医者」と「先生」で、どちらとも身近に存在し、人を助ける、人に教える職業が各国の子供にとってあこがれの仕事であることがわかる。

日本人の子供が就きたい仕事を男女別にみると、男子が就きたい仕事は1位が「サッカー選手」、2位が「野球選手」という順位になり、メジャーなスポーツ選手が上位を占めた。女子が就きたい仕事として、「パティシエ」が全体の22%で1位となり、2位の「医者」9%に大差をつけて首位となっている。

また、年代別にみると、女子では「パティシエ」が小学生・中学生ともに1位となり、高い人気となった。男子では、中学生になると「医者」や「先生」などの順位が上がっている。

一方、東京・愛知・大阪(東名阪)の地域ごとに就きたい職業の順位を調べたところ、各都市の1位は、東京が「医者」、愛知と大阪は「パティシエ」となった。1位〜3位は地域ごとの違いはあまり見られなかったが、他の地域と比較すると、大阪では「作家」「漫画家」などのクリエイティブ職や、「歌手」「俳優・女優」などエンターテイメント系の仕事に就きたいと考える子供が多く、地域性の違いが出た結果となった。

子供による予想月収ランキングのトップは「野球選手」「サッカー選手」「宇宙飛行士」「歌手」が同額の100万円でトップとなった。また、それぞれの予想月収と就きたい仕事を比較したところ、就きたい仕事で1位だった「パティシエ」の予想月収は20万円となるなど、就きたい仕事と予想月収に相関は見られなかった。子供は必ずしも収入の高い職業にあこがれを持つわけではないということがうかがえる。