ソニー初のファブレット「Xperia Z Ultra」国内Wi-Fi版いじってベンチマークもやってみた!

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 22日に発表されたばかりのソニー初のファブレット「Xperia Z Ultra」。KDDIからはLTEに対応したCellular版が登場することが大々的に報じられているが、Cellular版よりも1日早い24日にソニーからWi-Fi版が発売された。

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 ディスプレイは画面比率16:9の6.4インチのフルHDスクリーンとなっており、ソニーがこれまでテレビやハンディカム、デジカメなどの映像事業やパソコンを通じて培ってきた技術の粋が詰まった高い再現性を持つ“TRILUMINOS DISPLAY”と反射や映り込みを軽減するOptiContrastPanelを採用。また、動画再生エンジンに超解像度エンジン“X-Reality”を搭載することで低ビットレートの動画もスッキリとリアルに再生が可能となっている。 また、画面比率が16:9なので、既存のフルHDタブレットなどで映像を再生した際に生じていた上下の帯が生じることはなく、画面いっぱいで動画などのコンテンツを楽しむことができる。
 横幅も92mmと小さく、男性であればスーツの内ポケットに、女性用の鞄でもラクラク収めることができるパスポートサイズとなっている。
 厚みも、防水防塵(IPX5/IPX8相当)仕様の端末としては、世界最薄の6.5mmとなっている。
 搭載するCPUは4コア2.2GHzのハイパワーのQualcomm Snapdragon 800を搭載し、内蔵RAM2GBにストレージ32GBを搭載している。また、外部メモリとしてMicroSDスロットも搭載しているので、容量不足で悩む心配もない。
 バッテリー容量は3000mAhとなっており、「Xperia Z」と同容量となっている。

 
【スペック表】
製品名:
OS:Android 4.2.2
CPU:Qualcomm Snapdragon 800 APQ8074(4コア 2.2GHz)
ディスプレー:6.4インチ(1920×1080ドット)
メモリー:2GB
ストレージ:32GB
通信機能:IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)/ac、Bluetooth4.0、NFC
外部デバイス:MicroSDスロット/ヘッドセット接続端子
カメラ:メインカメラ(約810万画素 裏面照射積層型CMOSセンサー Exmor RS for mobile)、フロントカメラ(約220万画素 裏面照射型CMOSセンサー Exmor R for mobile)
防水機能:IPX5/8相当
防塵性能:IPX5相当
電池容量:3000mAh
本体サイズ:約 幅92mm×高さ6.5mm×奥行179mm
本体重量:210g
市場推定価格:51,800円前後

 

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「Xperia Z Ultra(Wi-Fi版)」は、Cellular版よりも1日早い1月24日に発売された。

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「Xperia Z Ultra」の裏面もガラス仕様。指紋などが付きやすいのが少々気になった。

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メインカメラは800万画素。Wi-Fi版はおサイフケータイには対応していないもののNFCは搭載している。

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Xperiaシリーズ共通デザインの電源の上部分にMicroSDスロットはある。

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反対側の上部にMicroUSBポートが用意されている。

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本体重量は210gと7インチタブレットのベストセラー「Nexus7(2013年版)」よりも約76gほど軽かった。

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6.4インチの「Xperia Z Ultra」と7インチの「Nexus7(2013年版)」の大きさを比べてみた。この横幅の差が手にフィットする大きな差となった。

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「Nexus7(2013年版)」では上下に黒い帯が入ってしまうが、「Xperia Z Ultra」ではスッキリとフル画面再生となっている。

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リスの描写を見ていただきたい、左の画像が「Xperia Z Ultra」。右の「Nexus7(2013年版)」に比べて、毛先までシャープに描かれていることがわかっていただけるだろう。

Xperia Z Ultra_ScreenshotNexus7Screenshot

人(?)を撮った写真でも比較してみた。明るく色味もはっきりしている左側が「Xperia Z Ultra」。「Xperia Z Ultra」に比べて沈んだ色味となっているのが「Nexus7(2013年版)」。

 
■「Xperia Z Ultra」の実力派!? 「Nexus7(2013年版)」とベンチマーク対決!
 
 小さくて薄いくて軽量な「Xperia Z Ultra」。搭載しているCPUもハイスペックとスペックシート上の性能は最新の大型タブレットPCに比べても遜色が無いようだが、実際の性能はいかがなものだろうか?
 今回は、タブレットPCの大ヒットモデル「Nexus7(2013年版)」とベンチマーク比較などを行ってみた。
 使用したソフトは、Android端末のベンチマークでは定番のAurora Softworks「Quadrant Standard Edition」、AnTuTu「AnTuTu Benchmark」、 Futuremark Oy 「3DMark - The Gamer’s Benchmark」の3つのソフトを使用した比較を行った。
 CPU、メモリ、グラフィックなどの総合的な端末の性能を比較する「Quadrant Standard Edition」の結果は、「Xperia Z Ultra」のトータルポイントが21135ポイントに対して、「Nexus7(2013年版)」が5215ポイントと4倍近い差がついた。特に顕著に差がついていたのは、CPUで、この数値は「Xperia Z Ultra」のスコアが78044だったのに対して、「Nexus7(2013年版)」が13568と5倍以上となっていた。
 「AnTuTu Benchmark」では、「Xperia Z Ultra」のスコアが36130、「Nexus7(2013年版)」は、20122と約1.5倍の性能差を示す数値となっていた。項目事の結果を見る限り、3倍以上の差が付いている項目はなかったものの、UXやRAM、3D描写で2倍前後のポイントの差がついていた。
 PCではグラフィックカードなどのベンチマークの定番となっている「3DMark」のAndroid版「3DMark The Gamer’s Benchmark」では“Ice Storm Unlimited”で計測を実施。結果は「Xperia Z Ultra」のスコアが17467に対して、「Nexus7(2013年版)」が10680と、「AnTuTu Benchmark」同様に1.5倍の性能差を示す数値となった。
 動画の描写性能テストの結果も、1.5倍以上の数値となっており「Xperia Z Ultra」の3D映像の描写性能が非常に優れたものであるということを示した。

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今回は「Quadrant Standard Edition」のバージョン2.1.1を使用して、フルベンチマークを行った。

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計測の結果、「Xperia Z Ultra」が「Nexus7(2013年版)」にトータルスコアで4倍以上の性能差をつけた。

AnTuTu Benchmark4.1.7

「AnTuTu Benchmark」は、バージョン4.1.7を使用しておこなった。

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「Xperia Z Ultra」の結果。トータルスコアが36130となり、サムスンの「Galaxy Note 3」よりも高い数値を叩きだした。ちなみになぜかその下には「Xperia Z Ultra」の姿もある。日本版では海外版となにか仕様が違うのだろうか?

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「Nexus7(2013年版)」のベンチマーク結果はご覧のとおりで、「Xperia Z」並となっていた。

3DMark The Gamer's Benchmark1.20.1232

「3DMark The Gamer’s Benchmark」は、バージョン1.20.1232を使用して“Ice Storm Unlimited”で計測を行った。

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計測結果は、数値上で約1.7倍差となった。「Xperia Z Ultra」の結果でFPSの数値が表示されなかったのが残念だが、3D描写がかなり激しいゲームでも遊べるのではないかと思う。

 
 「Xperia Z Ultra」を使ってみて、男性の手であれば大きいと感じることなくジャストフィットする横幅で、非常に持ちやすい印象となっていた。スーツの胸ポケットなどにも入る大きさなので、電車や飛行機での移動する社内で電子書籍を読んだり、映像を見るといった利用の仕方にも最適ではないかと思う。
 また、高い防水機能をもっているのでキッチンなどでレシピを見たり、お風呂に入りながらブラウジングを行えるのも購入意欲をそそられた。
 しかし、触るとすぐに指紋が付着してしまう点やホコリが付着しやすいため、見た目を気にする人は、かなり気を使うことになりそうだ。また、全面ガラスとなっているため、ラフに扱うと傷がついてしまう点が心配だったので、使用する際には保護カバーをつけるか全面タイプの保護フィルムが欲しいと感じた。
 また、私が個人的に良いと思った点に、オリジナルアプリのスケッチがある。ウェブサイトをキャプチャした画面などに自由に書き込みが行えるこのアプリは、触った感じが非常に素直な反応だったことから専用のスタイラスが不要で、手持ちペンでも書き込みできる。ちょっとしたメモなどで役立ちそうだ。

標準搭載アプリ「スケッチ」

今回触ってみて、これは使いやすいと思った標準搭載アプリ「スケッチ」。

標準搭載アプリ「スケッチ」02

ご覧のように鉛筆などでもメモを画像に入れることができた。

(文・写真:伊藤真広)