「グッド・ビジネス・アワード」大賞が決定

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中小企業・小規模事業者向け支援ポータルサイト「ミラサポ」で実施中の、「グッド・ビジネス・アワード」。ビジネスアイデアを募り、実現をサポートする企画だ。

そのグランプリの審査が2014年1月23日、東京都内で開かれ、小島豊美さん(ジャピール)の「地歴を伝えて温故創新で都市地域の観光活性おもてなし多言語対応SNS」が大賞に決まった。

対象は「海外観光客を視野に入れた都市観光のSNSビジネス」に

ミラサポは中小企業庁の委託事業として運営されており、今回は「中小企業のアイデアや知恵で日本を元気にすること」を目的に、住「あんしん」、食「ごはん」、匠「ものづくり」、楽「おもてなし、学「まなび」の5つのテーマを設定、13年10月から11月にかけて応募を受け付けた。事業者から寄せられた176案件を対象に、一次選考、二次選考を経て、ファイナリスト5案件を選出した。

会場では「ミラサポ」を運営するパソナの代表取締役、南部靖之氏が、ベンチャーにとって一番大事なのはまごころだとし、「Good Corporate Citizenship」(よき企業市民)という英語を引きながら「(応募されたアイデアが)地域のためにどうあるべきかを考え、社会に貢献できるような企業に育っていけばいいなと思います」とあいさつした。中小企業庁官房室長官官房・三又裕生参事官は、「起業を促進していくという国の政策目的を具現化するのに非常に時宜を得た重要な企画だと思っている」と話した。

今回グランプリに決まった小島さんのアイデアは、古い地図をデータ化し、さらにそれについて多言語で解説をつけ、海外観光客を視野に入れた都市観光のSNSビジネスにするというもの。すでに作成しているデータは経度・緯度情報つきのため、グーグルマップなどとの重ね合わせもできるという。その ほか、ファイナリストとして壇上に上がった案件は以下の通り。

住「あんしん」ビジネス 西村邦裕さん「Chrovis」
食「ごはん」ビジネス 黒沢法導さん「美味認定」
匠「ものづくり」ビジネス 三澤誠さん「花満開プロジェクト〜奥出雲から世界へ」
学「まなび」ビジネス 長谷部光伸さん「障碍者アートヴィレッジ(障碍者芸術村)の創設」

いずれについても、審査員との間でアドバイスも含んだ真剣な質疑応答が交わされた。

審査員長赤池氏「『想い』もベンチャー企業に欠かせないエンジン」

受賞を受け、小島さんは「私の作ったささやかなデータを広く見ていただく場が持てたら嬉しいなと思って参加しましたので、本当にびっくりしています。今あるデータだけではなく、ご家庭にある写真やデータなどありとあらゆる情報を紐付けしたら、歴史や文化や、どういった繋がりでこの街が出来ているのか、この建物は何なんだろうとか、本当にとんでもない東京という街の全貌が見えてくると思います」と、さらなる展開についても明かした。

審査員長を務めた株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所代表の赤池学氏は大賞について、「小島さんの提案からは情熱を感じました。『想い』もベンチャー企業に欠かせないエンジンだと思っています。ぜひいろんな連携を築きながらグランプリらしい事業者として具体的なビジネスを形にしていただきたい」とコメント。総評として、「『ミラサポ』はこのアワードを、単なる『賞取りのための賞』として捉えてはいません。上位賞案件に留まらず、最終選考にノミネートされた53の事業案件を『即効力に富むもの』『中長期で育てるもの』に整理し、支援を表明している推進パートナー企業と共に、そのインパクトある事業化を形にしていきたいと考えています」と述べた。