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会社にバレにくい副業。時代は「せどり」が主流

副業を禁止している会社にもバレにくくて(とはいえ自己責任で)、手軽にできる副業がネットを使った商売だ。

一時期大流行した副業がネットオークション。自分や家族の不用品を売るだけなら利益を得ても非課税扱いになるところも魅力だが、不用品を売り尽くすと「仕入れて売る」という商売の領域に踏み込むことになる。これがバイト感覚の素人には難しい。新型インフルエンザが流行してマスク不足になったとき、薬局でマスクを買い占めてネットオークションで転売した人がいた。

「店頭仕入れなので、仕入れ値=小売価格であまり儲からなかった。その後、マスクの供給が追いついて、家に3年分くらいの大量のマスクが眠っている」そうだ。

次に流行したのがブログの普及とともに認知されたアフィリエイト。商品をブログで紹介し、ブログ経由で商品が購入されると手数料相当のお金やポイントがもらえる仕組みだ。好きなテーマで書き続けるうちに人気ブログとなり、試しにアフィリエイトリンクを張ったら商品が売れて、手数料がもらえたという流れであればいいのだが、アフィリエイト目当てでブログを開設すると「そもそも書きたいことがないから続けるだけでも大変。手を抜くと読者がアフィリエイト目的と気づいて離れていくし……」。

そして今は「せどり」の時代。いったいどうやって儲けているのだろう?

ネット副業

せどり
1冊300円〜

本来は専門の古書業者が古本を安く買って高く売ることを指す。各地にブックオフができたことにより、ブックオフで買ってアマゾンで売るという形態ができた。目利き業者はブックオフの100円均一コーナーや街の古本屋で掘り出し物を見つけて神保町の専門古書店へ高値で売って稼いでいるが、相場がわからなくても素人向けにせどり対応ソフトが販売されている。内容の真偽は自身で確かめよう。

アフィリエイト
購入された商品の数%

ブログやホームページなどで企業の商品を紹介し、その商品がブログやホームページ経由で売れた場合に報酬が受け取れる仕組みのこと。報酬は企業によってさまざまだが、あるアフィリエイト業者は「クレジットカードの新規登録で3150円」と紹介している。報酬が一定金額に達すると口座に振り込むシステムが多い。問題はブログでどれくらいの購入者が集められるかだが、露骨な宣伝は嫌われるし、さじ加減が難しい。

ポイントサイト
時給600円〜

無料会員登録したサイトでアンケートに答えたり、サイトを訪問してショッピングやゲームをしたり、友達を紹介することでポイントがたまり、現金やギフト券に交換できるサイトのこと。特にポイントサイト経由でショッピングすると、ショッピングサイトとポイントサイトの両方のポイントがたまるメリットが。その場合、信頼できるポイントサイトを利用すること。大儲けはできないが、お小遣い程度の収入にはなる。

本に詳しくなくても、値段が一発でわかる

「電脳せどり」に対応したパソコンソフト。電脳せどりとは、アマゾンで高収益が見込める商品を検索してネットショップで仕入れて転売すること。もちろん実店舗で仕入れ商品を探してもいいのだが、人気ジャンルのためアマゾンに新品在庫がない商品や、中古品との価格差の大きい商品をネットなら簡単に探すことができるのだ。ただし、その中でどの商品が儲かるのかは、自分自身の経験と勘に頼るしかない。カメラでバーコードを読み取ってアマゾンから商品情報を検索するスマホソフトも出ている。パソコン版との連携も可能だ。

「せどりキング3」
仕入れから出品までの管理ができるソフト(販売元:インターナル)。アマゾンが代わりに注文を受けて商品を出荷するウェブの特別プログラムに対応。

体験者に聞いた 3
本業は物流業&事務職 帰宅後の空き時間に夫婦で月5万円稼ぐ

上野正樹さん・あゆみさん

埼玉県在住で結婚4年目のご夫婦。物流会社勤務の夫・正樹さんは33歳、建築会社で事務職として働いている妻・あゆみさんは24歳。2人の共通の趣味はバレーボールで、休みの日は練習や試合で互いに汗を流している。

体力消耗度:★★☆☆☆
コストパフォーマンス度:★★★☆☆

2人の共同ブログ「ネット副業と通販生活〜ここが僕らのショッピングモール〜」(http://caster1mpv.blog113.fc2.com/)。

定価で仕入れて儲かる!?「せどり」の驚くべき実情

「せどり」とはそもそも、古書業界で使われている用語。梶山季之の『せどり男爵数奇譚』(ちくま文庫)には安く掘り出し物を手に入れて、他の古書店に高く転売するプロの姿が描かれている。そのせどりに素人が進出し始めたのはブックオフで買ってアマゾンで売るというルートが確立されてから。アマゾンが出品者に請求するカテゴリー成約料は1冊当たり60円。出品者に計上される配送料は1冊当たり250円。でも配送にはメール便を使えば80円で済むので、送料分だけで「250円−(60円+80円)=110円」の利益となる。

埼玉県の上野ご夫妻は、ブログのアフィリエイトとアマゾンの古書販売(せどり)で月3万〜5万円程度の副収入を得ている。

「『ネット副業と通販生活』というブログを2人で書いています。私はブログなんて初めての体験。でも妻はずっとブログをやっていたし、販売の仕事もしていたので読者目線、お客さま目線で内容をチェックしてくれるから助かっています」と正樹さん。

利益の多くはせどりから得ている。アフィリエイトとせどり収入の割合は3対7といったところ。

「最初のうちはブックオフをのぞいてみたりもしたのですが、今は新品雑誌が売れることがわかったので、書店で仕入れてアマゾンで売ることが多いですね」(正樹さん)

新品雑誌?

それって書店で普通に買って転売するということ?

実は書店で品切れしている人気雑誌は、定価で仕入れても儲かるそうだ。まだ試験販売中だがCDやDVDなども少しずつ手がけて様子を見ているそう。

巨大アウトレットが近いので、あゆみさんのスキルを生かして衣類を仕入れてネットで販売することも検討したというが、「洋服は流行があるし、サイズもそろえなければならないので在庫を抱えてしまうリスクがあるため、まだ挑戦していません。でも、買い物代行のようなことは考えています」とあゆみさん。

夫婦共働きで安定収入を得ているので、副業は趣味の領域。2人で相談しながらブログを書いたり、商品を出品するのが楽しいのだとか。とはいえ、ネットビジネスの勉強は毎日続けている。「もっと売り上げを伸ばしたい。それを貯金していずれ……」。副業を通じて2人の夢は広がる。

この記事は「WEBネットマネー2014年2月号」に掲載されたものです。