ダメ子が戦うヒロインに変身! 女子のツボにハマる『ヌイグルマーZ』
 ドジなロリータ少女が愛する人を守るため、ぬいぐるみと合体して「ヌイグルマー」に変身し、ゾンビを操り地球侵略をもくろむ悪と対決する……。

 こんな突飛な設定も、原作・大槻ケンヂ、監督・井口昇、主演・中川翔子のコラボと聞けば納得できる人も多いでしょう。

 1月25日に公開される『ヌイグルマーZ』は、『電撃ザボーガー』や『ロボゲイシャ』『デッド寿司』などでカルト的な人気を博す鬼才・井口昇監督が、大槻ケンヂさんの小説『縫製人間ヌイグルマー』の世界観を実写化したもの。かねてから「特撮ヒーローにあこがれていた」と公言していた中川翔子さんの初主演映画です。

 物語は、地球に謎の綿状生命体がふってくるところから始まります。

 その生命体が宿ったピンクのテディベア「ブースケ」は、持ち主の響子を守ることを心に誓います。一方、響子の伯母でロリータファッションに身を包む夢子は何をやってもドジばかり。響子にも「ダメ子!」と嫌われてしまいますが、響子がゾンビに襲われ危機に陥ったとき、ブースケと合体して「ヌイグルマー」になることを選択。響子を守るため、悪の一党と死闘を繰り広げるのです。

 見どころはなんといっても、夢子演じる中川翔子さんのロリータファッションとアクション。変身後のヌイグルマーを演じるのは空手家でもあるアクション女優武田梨奈さんですから、戦闘場面は迫力満点。中川さんも、私物だというピンクのヌンチャクでアクションシーンに挑み、これがまた意外とキマっているのです。

 劇中で中川さんが着ていたBABY, THE STARS SHINE BRIGHTのドレスは特注の一点物でしたが、公開に合わせ受注注文を受け付けるとか!

 かわいいのにカッコイイ「ヌイグルマー」のデザインは、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの鶴巻和哉さんとコヤマシゲトさんが担当。さらに、ワラワラと襲い来るゾンビに、悪の手下と夢子の禁断の恋もあり、特撮シーンはそれこそ井口監督の得意技と、これでもかというほどツボを突いてきます。

 友達がおらず、部屋でひとりヌンチャクを振り回す夢子の回想シーンや、「ダメ子!」となじられ冷たくされても響子を大切に思い続ける様子には思わず涙腺もゆるみそうに……。

 本作を企画したエグゼクティブプロデューサーの大月俊倫さんは、「この映画は特撮アクションミュージカルなんです」と言います。

「アクション映画を作りたいなと思っていたんですが、私の好きな『下妻物語』みたいに、音楽があって、CGがあって、ブッ飛んでいくような映画がいいな、と。そこに大槻ケンヂさんの素晴らしい原作小説『縫製人間ヌイグルマー』があった。この映画は全編、突拍子もなく歌に合わせて画面が進行していきます。アクションシーンはまさにバンド『特撮』の歌との相乗効果。映画では日本初の試みではないでしょうか。また、ハマり役だった中川翔子さんは、自分のあこがれや夢が現実化し、感動のあまり現場で涙ぐんでいたこともありました。私にとっても夢がかなった1本ですし、ぜひ何度も見てほしいと思います」

 かつてはモモレンジャー、今でいうならプリキュアなど、戦う女のコへのあこがれはいつの時代にもあるもの。美人で強い志穂美悦子さん、格好よかったですよね(古い?)。

 特撮ヒーローもので女子は「女のコ」ポジションかつサブキャラのことが多いですが、本作は単独で女性が主人公。自分に自信がないダメ子が勇気を振り絞って変身し、諦めずに戦う姿は中川翔子さんのキャラとも重なり、「夢って強く思うと本当に叶うんだな」と思えます。爆笑しつつ、ほんわか温かい気持ちになれる一作です。

『ヌイグルマーZ』は、2014年1月25日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
配給:キングレコード、ティ・ジョイ
(C)2013ヌイグルマーZ/フィルム・パートナーズ

<取材・文/女子SPA!編集部>